2022年参院選でNHK、れいわ、参政党が勝った意味

2022年7月の参議院選挙が終わりました。

以前に参院選について、注目の候補者について書いてみました。

れいわ、NHK、参政党など新勢力が伸びると面白いなあと書きました。

(※注意 NHKは選挙後にワクチンを肯定し始めましたので今後NGですけどね…)

そして、ふたを開けてみれば、投票率は52%という恐ろしく低い結果となりました。

それでも前回よりも3%アップということでしたけども。

 

でも投票しないから悪いということではありません。

いかに「投票しても何も変わらない、そのままでいい」と思ってる人が多いか、

いかに「投票するに値しない候補者しかいないか」ということでもあります。

それもまた民意ですし、これが「間接」民主主義であります。

 

それはさておき、なんと新勢力が票を伸ばしたんですよねー。

今日は先日の参院選から、今後の世の中の流れを予想していきたいと思っています。

 

参院選で勝ったのは自民と維新と新勢力

早速、選挙の結果について書いてみたいと思います。

以下、わかりやすい表をアップされていた公明党のサイトから結果表を引用。

だからか、公明党だけ赤い。笑

ここからわかることは、やはり今回も自民党が勝ったということですね。

これは予想通りです。

安倍元首相暗殺事件がなかったとしても、この結果は予想していました。

立憲民主ボロ負けで日本のリベラル衰退の一途

そして、立憲民主党はまたしても惨敗。

日本の「リベラル」は、もはや衰退の一途をたどっていますね。

やはり、民主党時代の失敗や、自虐的歴史観、2位じゃダメですかと国益を損ねた件などが効いているのかなと思います。笑

前々回の参院選、衆院選もそうですが徐々に着実に議席を失っています。

 

衰退の象徴は、立憲民主の辻元清美氏が比例当選で国会議員に返り咲きしたことですかね。笑

この人を比例候補にしたことで政党にとってマイナスだったのではないかと思うんですけどね。

実際に、立憲民主は前回よりも比例の得票をかなり減らしてます。笑

再び公明党のサイトから引用。

ちなみに共産も国民民主も負けてますし、比例得票数もずいぶんと減ってますね。

まあ国民民主は代表の玉木氏の言動があまり好きではないので、どうでもいいかなって感じですが~。

なぜ自民が勝ったのか

結局、勝ったのは自民と維新ですね。

なぜ自民が勝ったか。

やっぱり自民党は人が多いから、いろんな派閥があって、色んな思想の人がいるからだと思いますね。

それが支持層の幅を広げているわけです。

 

つまり、ただの保守一辺倒の政党じゃないということです。

保守を(一応)ベースにしながらも、左派寄り、リベラル寄りの人や、中国支持派の人、たまに極右みたいな人もいたりするのが自民党です。

例えば岸田さんは憲法改正の積極派ではないですよね。

 

その意味でまだ期待は持てます。

岸田さんには期待してないですけど、でも、自民党の中から突然どどーんと救世主的な人が現れるかもしれません。笑

 

恐らく現在の自民の一部の支持層には、消去法で考えると自民党しか残ってないから投票したという人も多いはず。

とりあえず潰しのきく自民党にいれておけば、そのうち誰か新しいリーダーも出てくるでしょうと期待するというわけです。

なぜ維新が勝ったのか

次に維新ですが、ここも衆院選に続いて勝ちましたね。

勝因は「わかりやすさ」かなって思ってます。

都知事の小池さんと同じです。

マスコミの使い方、宣伝と自己アピールがめちゃくちゃ上手に感じます。

 

時に対立の構図を作って被害者アピールして、裏で強権をふるうパターン。

傍から見てて爽快感があります。

もっとやれ、もっとやれー!って感じです。

小池さんと維新の三人ってすごく似てるなー、うまいなーって思います。

 

ちなみに大阪でしか人気がないのは、目立ってる人が大阪の人ばかりという理由でしょう。

いつもの三人ですね。笑

 

個人的には都知事時代にくだらないスキャンダルで失脚した猪瀬さんの動向のみが今後気になる政党です。

同じ手法で騒げば関東で人気が出るかもしれません。

NHK、れいわ、参政党が勝利したという現実

さて、勝ったのは自民と維新だけではありません。

なんと、今回僕が応援していた、NHK、れいわ、参政党も勝ったんですよね。

これ、正直なところ、驚きましたね。

れいわは3つも議席を増やして、NHKも一人増やしました。

新勢力の参政党も一つの議席を獲得しました。

正直、議席をとれるなんて予想してなかったですね。笑

 

とくに注目は参政党の比例得票数です。

既存政党で、ちょい先輩のNHKを抜いて、さらに、社民党までも抜いてるのです。

これはすごいなと思いましたね。

 

前にも書きましたが、参政党は「反ワクチン」「陰謀論」政党などとレッテルを貼られていたりしました。

あまりにコロナ対策を否定したことで、マスコミ等のワクチン肯定派からレッテルを貼られてしまったわけです。

 

だから、あまり票は取れないのではないかと危惧していましたが、議席を一つとることができました。

まあ、武田さんは落選してしまいましたけど、0から1の進歩ですから大きいと思います。

これから国政政党として名前が知れ渡ることになりますからね。

 

ただ、ちょっと気になるのはNHKで当選した暴露系Youtuberですね。

「この人、大丈夫?」って思ってる人も多いのではないかと思います。

ま、過去は置いておいて、これからどこまで日本に貢献できるのかを見たいと思いますけどね。

(※注意 NHKは選挙後にワクチンを肯定し始めましたので今後NGです…)

選挙結果は何を意味するか?

と、このように自民と維新が勝ちながらも、NHK、れいわ、参政党の新勢力も勝ったという現実。

これは何を意味するか?

やはり、世の中が既存の野党に期待しなくなったということが明確になったと言えます。

 

その理由は先ほど書いた通りです。

そして「与党のコロナ対策の大失敗」に対しても何も言わず同調するだけでしたからね。

これじゃ野党の意味がないですよね。

 

今の野党じゃダメだと思った人がNHK、れいわ、参政党に入れたのでしょう。

今回のような低投票率でここまで票が入ったというのは、無党派層の票というよりも既存の野党を国民が見限った分の票も多いと思います。

 

そして参政党がここまで比例で得票数を得たということは、「コロナ対策はおかしい」という人が、こんなにもたくさん実際に存在するということです。

自由と人権を無暗に制約されることに疑問を持つ人が多かったということを意味します。

アメリカのトランプさん支持層と同じで、人には言えないけど、こっそりと投票したという人が多かったのかもしれません。

どちらにしろ、少し明るい材料が出てきたなと思ってます。

 

ただ、気になるのはこれらの政党は若干ポピュリズムに偏ってる感があるところです。

大衆の支持を得たいがために、上級国民、エリート主義などを否定する手法です。

これからの世の中、もしも不況が進んで貧困で不幸な人が増えるとこれらは加速します。

こういう流れが激しくなるのも昭和の戦前に似てますから、少し注意して見守る必要はありますね。

現在の野党のインチキリベラルではなく、本当のリベラル、個人の尊厳と、そして良き伝統と国益を守れるリベラルを目指してほしいものです。

 

安倍元首相暗殺でも自民はイマイチ票をとれなかった謎

最後にちょっと触れておきたいのは、自民が圧勝しなかった件です。

安倍元首相暗殺で、ぐんと投票率が増えて無党派層の票が増えて圧勝するかと思ったんですよね。

でも、まったく投票率は低いままでしたよね。

ここは少しだけ意外でした。

暗殺事件のインパクトは、そこまでのものではなかったのかもしれません。

安倍元首相暗殺とは何だったのか?

ちなみにこの事件を振り返ると違和感だらけです。

いちおう、原因は山上容疑者の私怨による殺人ということになっております。

つまりは、宗教にハマり破産する親に、自分の青春・人生を台無しにされて、結果、今不幸なのは宗教が原因だという自分勝手な責任転嫁です。

 

が、この事件には山上容疑者の私怨だけとは思えないような謎があります。

ネットで経歴を調べるに、あの関西一の私大の同志社大に入れるだけの頭脳がある持ち主の犯行とは思えないのです。(学歴はガセかもしれませんが)

ネット情報を鵜呑みにして殺人までしちゃう容疑者?

例えば、安倍ちゃんを統一教会に係る重要人物の一人と認定している点です。

そもそも勝共連合はじめ、自民党が統一教会の関連団体を通じて寄付や支持を得ていることは少し政治のことを知ってる人なら常識的な話です。

統一教会だけでなく、他にもたくさん宗教的な支持団体があるのですが、それは組織票を固めるためです。

 

選挙に勝つにはまずは組織票です。

票のためにはいろんな組織から支持を取り付けなければならないのです。

立憲民主なら労働組合とか。(もはや労組も立憲はイヤかも)

なんならネットワークビジネス団体に支持されてる議員もいますからね。

 

そして、組織は組織員に票を入れることを推奨し、かつ政党に寄付をすることで、違法じゃない範囲で便宜を図ってもらい、つまりお互いにとってwinwinの関係なのです。

もちろん、winじゃないのは国民だけですけど。苦笑

 

そもそも安倍首相が統一教会の関連団体でスピーチしたからって、それ普通です。

別に安倍首相が怪しい宗教の儀式を執り行って、教祖みたいに信者たちに説法を説くとかではありませんからね。

もちろん「儀式で生き血をすする」とか、ありませんからね。苦笑

 

それに最近やっといろんな人が白状してますが、国会議員は秘書を通じて色んな組織から寄付、講演の依頼、などが来るんです。

それって普通です。

特に政治家になったばかりの人たちは何の違和感もなしに「これが政治家というものか」と無意識に、がむしゃらにやってるだけです。

きっと悪いことをしている意識は皆無でしょう。

 

組織票、票田としての宗教と政治であり、その関係を山上容疑者が知らないはずはないと思ったのです。

 

ただ、、、もしかしたら山上容疑者は、ネットの情報を鵜呑みにしてしまったのかな? とは思いました。

ネットには安倍元首相と統一教会の話はたくさん転がっています。

中にはけっこう強烈なものもありますが、いかんせん根拠がイマイチなものも多いです。

でも、容疑者ほど賢い人なら、そういう嘘くさい話を信じてしまうことにはならないと思うのですよね……。

どう考えても飛躍が過ぎる、そこがまず不思議なところです。

 

※ ちなみに統一教会は、僕が子供のころから霊感商法で有名な宗教です。

霊感商法を元にした話のネタ、漫才ネタ、ドラマ・映画ネタも尽きません。

「ツボと印鑑で100万円」とか、鉄板ギャグ的な位置づけでした。笑

同じようなことは程度の差こそあれ、他の宗教もやってると思うんですけどね。

ここも今さら感が激しくぬぐえません。

奈良県警の手薄な警備

もう一つ気になるのは、奈良県警の警備の失態ですね。

そこは奈良県警も失敗だったと認めてます。

先日ワイドナショーで元NHKの神田さんが以下のように解説してくれました。

神田アナは先日、安倍元首相が銃撃を受けた近鉄大和西大寺駅に立ち寄ったという。「その場所に立ってみて、テレビとか映像で見るよりも安倍さんへの距離がすごく近いんです。私の見た感覚ですけど、安倍さんと警護のみなさんが前をみてしゃべっていて、前から見える範囲の方が距離が遠い。(容疑者がいた)後ろの歩道の方が距離が近いと感じた。これはなんでこんなことになっちゃったんだろう。後ろの歩道の方が近いのに、どうして全員で前を向いちゃったんだろうなって、すごく悔しく感じました」と話した。

神田愛花アナ、安倍元首相銃撃現場に直接足運び「後ろの歩道の方が近いのにどうして全員で前を」

ということは、至近距離で容疑者が近づいてきたのに、警備の人は静止させず、ただ見ていたということになります。

 

しかも、発砲は2回あり、2回目の発砲で安倍さんは凶弾に倒れたわけですが、1回目発砲から2回目まで少し時間があったんです。

なぜ、一回目の発砲の時に警備の人は「伏せて!」とか言わなかったのか。

ていうか、無理やりにでも安倍元首相を押し倒さなかったのか。

ちょっと疑問です。

 

かなり不謹慎ですが、敢えて警備を緩めたか、慣れない人を警備に付けたか。

そう勘ぐってしまいます。

統一教会の内部対立と容疑者の関係

というのも、山上容疑者は事件前にネット上でさかんに統一教会批判をしていたそうです。

しかも、反統一教会のジャーナリストに手紙なども送っています。

かなり、いろんなところで反統一教会の活動をしていたようです。

そこまで派手に活動していたとしたら、容疑者が要注意人物としてマークされ、その情報が漏れていても不思議ではない気もします。

 

例えば、先日も紹介しましたが、この5チャンネルの書き込み。

これが、本人でないとすれば、事前に犯行を知っていた第三者がいるってことです。

事前に犯行を知っていた第三者がいるとすれば、事前の犯行情報が当局の耳に入っていても不思議ではありません。

にもかかわらず、警備に落ち度があるというのは非常におかしな話になりますよね。

むしろ、警備が強化されなければいけないはずですが、なぜそうしなかったのか。

 

また、統一教会には内部対立があるという話もあります。

それは山上容疑者本人が語っていますね。

以下、ツイッターから引用。

この対立関係に山上容疑者が関係しているのか、であれば個人の犯行なのか疑ってしまいます。

背後に組織的な何かがからんでないか、という意味です。

安倍ちゃんの影響力と暗殺の関連

また、安倍元首相も、首相をやめたからといって影響力は絶大です。

森元首相の東京オリンピックでの立ち振る舞いを見れば、元首相という肩書は辞めてもなお各界に影響を与えまくってることがよくわかります。

 

安倍さんもまさにそのようで「絶大な後ろ盾をなくした人々・議員は多いはず」などと分析するジャーナリストも多いです。

最近言われているのが、あの竹中平蔵氏がパソナ会長を退任した件ですね。

小泉さんに直接後継指名された安倍ちゃんですから、竹中さんとも懇意です。

竹中さんは「安倍ちゃんがいなくなって日本経済は大変なことになる」と言ってますから、大変なことになる前に一線を退くつもりなんでしょう。笑

 

しかも、安倍ちゃんは「第三次安倍内閣もある」などと言われてたくらいの人ですからね。

安倍首相復活待望論があったのです。

とすれば、それをよく思わない人もいるだろうし、それを事前に阻止したいと思う人もいるでしょう。

関係悪化中のロシア・プーチン氏との交渉役になるのではないかと期待されてましたし、「安倍氏は邪魔だ」という国内外の政治家がいてもおかしくはありません。

 

今回の選挙と、直前の暗殺劇。

なのにテレビでは30年前と同じく統一教会の問題で一色です。

これはこれで大事な問題ですが、そこじゃないだろって思うのは僕だけでしょうか。

大事な部分をわざと外して報道しているような気がしてなりません。

 

以上、このように考えると、これからの世界はやっぱりつぶし合いの世の中なのかなと思いますね。

大きな世界の流れと、それに反する流れがあり、双方が戦う中で、うまくその間隙をついてバランスのある政党、組織が台頭してくるのかなと思ったりします。

新自由主義の「自由」な部分はそのままに、その歪みだけを是正する、バランスを取るような政党が出てくることを期待したいと思います。

個人としても人間の尊厳は失いたくはないなと思います。

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