
そもそも僕がITエンジニアになったのは、奇跡的でした。
もともとは漫画家志望でした。
紆余曲折有り、マンガを半分くらいあきらめてIT業界に入った時点では、まだモヤモヤしていました。
でもITエンジニアの仕事が、自分にとっては適職で天職だったのです。
今日は、そこに気が付くまでの体験談です。
目次
ファミリーベーシック(プログラム)との出会い
小学生の頃にファミリーコンピュータ(ファミコン)ってゲーム機がありました。
そのファミコンの派生商品みたいな感じでファミリーベーシックってのがあったのです。
なんでもそれを使えば自分でゲームが作れるってことで物凄く興奮した記憶があります。
※ 写真はwikiから拝借
その頃のファミコンと言えば、マリオブラザーズとかアイスクライマーとか。
ゲームを遊ぶのも楽しいですが、そんなゲームを作れたら、もっと楽しいですよね?
もうファミリーベーシックが俄然気になって仕方なくなりました。
でもファミコンでさえ中学になってやっと買ってもらった状況で、当然すぐには買ってもらえるわけもありません。
そこで、友達に頼み込んで貸してもらったんです。
しかし、簡単なプログラムは組めたんだけど、あまり使いこなせませんでした。。。
結局、説明書を読みながら真っ暗な画面にマリオが横にテクテクと歩いていくというアホみたいなプログラムを組んで終わりました。
でも、とても面白かったですね。
こういうの好きだなあと思いました。
Panasonic「A1F」を買う!(MSXとMSX2)
そして中学生になりました。
その頃、MSXとかいうプログラムを組めるオモチャがあるということを本屋だかどこかから知りました。
以前としてゲームを作るということに興味があったのです。
そして、お年玉で「Panasonic」の「A1F」とかいう、数万円ほどのMSX2を買った記憶があります。
※ 写真はヤフオクから拝借
が!!
それも結局、暗い画面に文字と音を出して紙芝居を作って終わり。苦笑
ファミリーベーシックの時よりひどい。。。
ああ、もったいない。
でも、そのころはマニュアルを読んでも意味がさっぱりわからなかったんですよねー。
素人向けじゃないよな、あのマニュアルは。
中学生が独学でできるもんじゃないよって思ってたのですが、でも、やっぱり印象としては「面白いなあ」って感じでした。
高校・大学でパソコン大嫌いに。。。
しかし、高校に入ってからはゲームやデジタルとは、ほとんど縁のない浮ついた生活。
高校になると、いわゆるコンピューターオタクがいたんですよ。。。
またそいつが、すんごく嫌なヤツでして。。。苦笑
金持ちのボンボンで性格が悪いパソコンオタクってやつが数人いて、それが原因でパソコンが大嫌いになりまして。。。
大学に行ってもパソコンってお金持ちの学生しか持ってなくて。
そういう時代だったので、ほとんどパソコンに触れることはありませんでしたね。
※写真はアサヒコムより拝借
ちなみに、これからの時代は「英語、パソコン、中国語」って言われていた時代です。
でも、それがどうした!って感じで、パソコンには一切触らず。笑
ちなみに「インターネット」は「パソコン通信」と呼ばれていた時代です。
ですが、テレビとかで「パソコン通信」の話題が出ると、いつもオタクみたいな人がでてくるので、あいかわらず印象もあまり良くなかったのでした。
きっと世の中の多くの人も、「宅八郎」という芸能人の影響もあり、良い印象はなかったと思います。
さほど歓迎されてないというか、そういう全体的風潮でした。
漫画に疲れた時にふと思い出したプログラム
大学卒業後、漫画家を目指し、挫折。
その間、バイトも含めていろんな仕事を転々としました。
とっても面白くない人生です。
かなり疲れ果ててた頃、ふと気がついたんです。
「漫画は描いてて楽しくない、本当に好きなことをやらないと、だめだな。。。」
そして、今までの夢や希望が単なる自己顕示欲の現れではないか?
単にお金持ちなりたいとかそんな理由ではないだろうか?
いろいろと自問自答しました。
そもそも過去を振り返って、今まで目指してきた「夢」、
それらは何が面白かっただろう?
本当に面白かったことは何だろう?
結果、その「答え」は二つくらいしかありませんでした。
ひとつは、小学校の頃マンガを書いてクラスの人気者になったこと。
もう一つは、小・中学生の頃にファミリーベーシックとMSX2でプログラムを組んでみたこと。
驚くことに、他には特に見当たりませんでした。
でも、漫画は楽しくないってことがわかったから、残るはプログラムしかありませんよね。。。
なんと消去法で生まれてきた結論だったのです。
天職と言えど、きっかけはそんなもんです。。。苦笑
衝動的感覚があるか? ワクワクするか?
でも、これで本当にいいのか?
またマンガのように失敗しないか?
でも、漫画家と違って、プログラマーなら誰でもなれるよね。
プログラマーになるために努力する必要はありません。
転職市場は未経験者でも誰もウェルカム状態です。
思えば過去に「RPGツクール」とかいうゲームを突くゲームが好きで結構ハマったのも、プログラムに通じるものがあります。
そして、これがまた不思議な感覚なのですが、仕事をする姿を想像したら妙にワクワクするのも不思議でした。
うまく表現できませんが、「あ、これ、やりたいな」っていうワクワク感です。
そうですね、この「ワクワク」ってのは、心臓が一瞬ドキっとするというか。。。
今すぐやってみたい、みたいな、ゾワゾワとした落ち着きのない感覚、一瞬の衝動です。
さらに、良いように解釈すれば、プログラムもマンガと同じで「創作=ものづくり」だということ。
ぼくは、モノづくりで失敗してないんだ、プログラムで再びモノづくりをリベンできるぞ!
と、なんだか今までの失敗を取り戻せるんじゃないかとか、都合の良い事も考えたりしました。苦笑
というわけで、IT業界に「ど素人」で飛び込んだのです。
IT業界に入ってからいろいろあったけど、結局これが適職であり天職だと思ってます。
今のところはね。
今があるからそう言えるのでして、これは本当に奇跡の出会いとしか言いようがない事であります。
しかし、独立開業までのステップを踏むのに、かなり時間はかかります。