山本太郎氏は救世主になり得るのか?

最近あまりマスコミではあまり取り上げられませんが、

山本太郎氏がひそかに注目されているようで一部で待望論が出ております。

 

前回の総選挙では「れいわ旋風」などと言われるくらい勢いがありましたが、

今はどうしてるんだろうと思ったらコツコツと活動を続けているようです。

やっぱり報道されないと政治家にとって厳しいものがありますよね。

でも山本太郎氏を注目してる人は注目しているようです。

 

ところで、僕は山本太郎氏と同世代なので、

元気が出るTVの頃から知ってますが、

まさか政治家になるとは思ってもみませんでしたね。

 

政治家としての彼の弱い者の味方というポリシーは大変共感しています。

やり方を間違わなければ、なにかを変えてくれそうな勢いがあるんですが、

今日は、山本太郎氏が今の日本を変えてくれる救世主になり得るのか

彼への待望論を検証してみたいと思います。

※ちなみに僕はどこの政党にも属してませんし、今後もありません

 

山本太郎氏とはどんな人物か

もはや知らない人もいるのでしょうけども、

山本太郎氏はビートたけし(北野武)さん司会の人気テレビ番組だった、

「天才たけしの元気がでるテレビ」の1コーナー「ダンス甲子園」で素人出演者としてデビューしました。

ちなみに的場浩司さんも元気TVの素人デビューですねー。って、古っ!笑

 

ちなみに当時の山本太郎氏は、

海パン姿で「キュー!」とか言ってるだけでしたが、

それでも出てくるだけで面白かったんですよ。ホントに。

「あ、出た、またこいつだ!変なやつ!」的な面白さです。

ていうか、ダンス甲子園自体も大人気コーナーでしたから、

出てくる人はみんな人気者になっていきましたけどね。

 

それをきっかけに芸能界入りして、

それ以降は俳優として活躍してたようですが、

あんましパッとしませんでしたよね。

たまに出れば応援はしてましたけどね。

 

その後、東日本大震災が起きて、原発批判でTVから干され、

已むに已まれず政治家になったという印象です。

なので原発のイメージが非常に強い人ですね。

 

では、山本太郎氏の問題点と期待する点を、

具体的に見ていきましょう。

 

【問題1】所詮、タレント議員でしょ?

僕はタレント議員には基本的に期待してません。

単に政党の票集めに利用されているだけで、

独自の意見がなく常に政党の意向を組むだけだからです。

 

最近の国会議員では元SPEEDの今井氏とか・・・。

誰でもいいんかーい!って突っ込みたくなりますよね。

 

でも一方で、国会議員って内閣入りしない限りは、

単なる国民の代表者の一人であるに過ぎません。

極端に言ってしまえば、国会における1票であるだけなのです。

なので、別に芸能人でも誰でもいいのかなって思い始めてます。

細かいことや大事なことは政策秘書や役人・官僚が決めてくれますしね。。。

 

知事もそうですよね。

昔、大阪は横山ノック氏というお笑い芸人が知事だったことがあります。

このとき「なんだ、知事って誰でもできるんだ。」と確信しました。笑

 

いや、もしかしたら政治家というのは誰でもできる仕事でないといけないのかもしれません。

みんなから推薦された人がやるのが正しいのですから素質とか素養とか関係ありません。

選挙で選ばれた人は誰であろうと正解なのです。

 

であれば、誰が政治家になっても、それはそれで認めてあげないといけないのかなって思うようになりました。

それが民主主義ですよね。

良い意味でも悪い意味でも、そういうルールなのだから仕方ない。

 

でも山本太郎氏は、最初は無所属で選挙に出ましたし、

最初でこそ原発ワンイッシューな印象で単細胞感が出てましたが、

今では広い分野で自分なりの考え方を周りに伝えるだけの実力が出てきたように思います。

やはりそのベースにある弱者保護の観点は素晴らしいと思います。

なので、もはや単なるタレント候補ではないと思っています。

 

【問題2】日本共産党と仲良し?

まだ記憶に新しいですが、山本太郎氏と日本共産党との共闘体制の話。

これを聞いたときに「あぁ、山本太郎はもう無いな。」と思いました。

なんでよりによって共産党なのか?苦笑

 

山本太郎氏はネトウヨ層が大いに嫌う政治家なのは有名な話ですが、

それでも一部の保守層には割と指示されているのですよ。

でも「さすがに共産党はないよね」と思った同層も多いのではないかと思いますねー。

 

しかも、次の選挙では「野党共闘で戦わないとダメ」とか言ってますが、

これを聞いてガッカリした人もさらに多いのではないかと。

 

今まであれだけ一人で孤独に持論を各地で主張してきて、

ここへきて政権を取れれば誰とでもくっつくのか?

政権奪取のための駆け引きなんてウンザリだ、

これっぽっちも見たくないから山本太郎氏に期待してたのになぁって思ったことでしょう。

 

小池都知事の時もそうでした。

一人で正論で戦うところに既存の政治家とは違うと思わせる期待感があったのに、

「え?まじで?」みたいなゴチャ混ぜ適当フレーバーの希望の党で超・急失速しましたよね。苦笑

 

今回もそうなりかねませんね。

 

なぜ、消費税5%で同意できなければ独自候補を立てるなどと、

条件をつけて既存政治家を集めようとしたのでしょうか。

最初から全国に独自候補を立てるから、既存政治家も公募で来い!でOKだと思うのですが、

前回の選挙で限界を感じてしまったのでしょうかねえ。。。苦笑

 

確かに候補者選びはとっても難しいことは、よ~くわかりますけども、

どうせなら、もっとたくさんタレント候補を連れて来ればいいのになって思います。

コネがあるでしょうしね。

前回の候補者よりも、もっとテレビに頻繁に顔を出す芸能人や文化人が良いと思いますよ。

あの候補者だけじゃ弱いですよね。

 

既存の野党の政治家を引き込んで共闘とか言っちゃうくらいなら、

タレント候補と言われようとも、発信力のある人をもっと集めた方が良いと思います。

知名度だけじゃなく実力のある人なら文句は誰も言わないでしょう。

あ、石田純一氏はやめたほうがいいと思いますよ。笑

知識だけじゃなくて何を一番大切にしているかの軸がしっかりした人が大切だと思います。

 

結論からしますと、現時点で共産党と仲良しな感じは否めませんが、

れいわ新選組は共産党のように歴史認識を正せ!的な政策を掲げているわけではありません。

後述しますが彼の経済についての考え方と、単に異端なものに共感し過ぎちゃってるだけかとも思いますし、

僕はそんなに共産党との共闘のことを心配はしていません。

 

でも、今後、選挙までに不必要な候補者調整をしてないか、その他の党ともどのように関わるのか、

もう少し見守る必要があるかなって思っています。

 

【問題3】山本太郎氏は反日なの?

「野党の中で真の野党は共産党しかいない」という発言から始まり、

まあ、それは僕もそう思いますけども、

でも、先日の共産党との共闘のニュースと言い、

「竹島は韓国にあげちゃえばいい」というTV番組での発言もありましたね。

 

あくまでネット情報ですが、極左のブレーンがいるという噂もありますね。

極端な話をすれば右でも左でも共産党でも構いませんが、日本の国益に反すること、

逆に言うと「他国のスパイか?カネもらってんのか?」と思うほど他国に利益誘導をする政治家は、

絶対に日本の政治家にするべきではないと僕は思っています。

 

とはいえ、あの「竹島あげちゃえ」はすごい発言をしてくれましたね。

そりゃ、反日って言われますよね。笑

 

でも思うに当時の山本氏は単に不勉強なだけだったのではないかって思います。

それに当初から山本太郎氏を頭脳明晰な理論派の人間だとは思ってませんし、

この人は人間力で人を引っ張る、勇気と行動力のタイプの人だと思っています。

でも、きちんと自分の頭で考ようとしてますけどね。

 

だからこそ、山本太郎氏には良きブレーンが必要だと思うのですが、

経済政策では立命館大学のマルクス経済学者の松本氏がブレーンで、かなり傾倒してるというのが少々気になります。

僕は経済学のことはよくわかりませんが、世の中の経済学者の予測が今まで当たったことがあるか?という話でして・・・。

 

つまり、1つの理論に傾倒せずに、もっと多方面から経済を見た方が良いと思っていますし、

消費税についても主張が単純すぎて、もうちょっとよく考えた方が良いのではないかと思いますね。

経済政策って何が当たるか外れるか、完全に予測できる人なんて誰もいないと思いますし、

消費税一本でなくて、もっと他にないの?って思ったりまします。

 

思うに、こういった山本太郎氏が採用するブレーン次第で、

国益を損ねるような政策をとりかねないところがリスクだと思います。

今のところ政党の掲げる政策が反日政策とは思えませんが、

やはりこれも他党とのかかわりや、どういう人が周りにいるのか、

今後も注視していく必要があるのではと思っています。

 

【問題4】普通に奇行が目立つよね?笑

ところで、山本太郎氏で気になるといえば、

常に奇行が目立つということです。笑

普通の政治家ならはやらないだろうと思うことをやったりします。

 

例えば、園遊会で天皇に手紙を渡すとか、

先ほどの「竹島は韓国に渡せばいい」発言とか、

「アッキード事件」とか言っちゃったりして、

あれはウケると思ったのか、単にKYなのか、

ちょいちょい痛すぎる行動をしますが、

山本太郎氏にはクレバーであることを期待してないので、

時間がたつと「まあいいか。」と思えてしまうのが不思議です。

 

やっぱり彼の言っている、

「頑張らなくても生きていける社会を作りたい」

という熱意は本当に共感できますから、

そっちでなんとか頑張ってくれよって思っちゃいますね。

 

頑張ったら頑張っただけの成果は貰えるし、

頑張らななくても生きていけるという両方が共存する状態、

それってベーシックインカムの考え方にも似てます。

前々からベーシックインカムは実現してほしいなあって思ってますしね。

 

「弱者はコスト」という人がいますが、

そう言う自分自身だっていつ弱者になるかわからないのに、

よく言えたなあって思うんですよね。

世の中二極化してきて辛い経験をしたことがない人が増えたんでしょうかねー。

思いやりの欠如です。

 

前回の選挙で、れいわ新選組から身障者が国会議員になりましたが、

弱者って言うのは必ずしも身障者ばかりではないですからね。

不合理な目に合っている人って言うのは世の中にたくさんいて、

そういう人たちも誰からも支援されないという意味で弱者です。

弱者ってのは常に少数派です。

 

小数派の意見は民主主義という性格上、無視されがちですからね。

そういう細かいところに目が行く政治家を期待しているのです。

 

過去の奇行は仕方ないとして、

今は街頭演説等のまっとうなやり方で評価されているわけですし、

必要以上に奇をてらわないでほしいなあと思いますね。

 

あと、原発とか消費税のワンイッシューで無理に攻め込まずに、

もっと広く世の中の不合理を正していってほしいですね。

「世の中の不合理を全部正す!」で、支持者はかなり集まると思いますけどねえ。

困ってる人を全員助ける!とか格好良いですけどね。

 

というわけで、山本太郎氏について書いてみました。

個人的に期待していることに変わりはありませんが、

何をするかわからない気味悪さを醸し出してる部分もあり、

もう少し様子見は必要ですね。

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