新海誠氏の最新作「すずめの戸締まり」を見てきました。
この映画、「集大成にして最高傑作」との触れ込みでしたからね。
「君の名は」くらいのインパクトが無かったら許しませんよ!
と、厳しいスタンスで見に行きました。笑
結論から言いますと、面白いです。
「君の名は」とはまた別の面白さがあります。
わかりやすいです。
めったに映画館なんか行かないですが、夫婦で見にいって良かったです。
オススメですよ、小冊子ももらえるし。
あと、なんとなく今回はジブリっぽい印象がありましたが、自分だけでしょうか……。笑
それはさておき、僕は個人的にローファンタジーが好きなので、新海誠氏の作品はどれも好きです。
ローファンタジーってのは誤解を恐れず超・簡単に言うと、舞台が日常現実世界のファンタジーです。
僕と近い世代の人なら、子供の頃に「MOTHER」「MOTHER2」というファミコンのRPGをやったことがある人も多いと思います
この世界観です。
あれってのは、話の舞台が日常世界で、普通の子供たちが活躍して世界を救うストーリですよね。
こういう世界観を、これまた誤解を恐れずに言うと「セカイ系」と呼んだりもします。
そして、やっぱり、新海誠氏の作品はオカルトですね。笑
昔の作品もそうですが、オカルト要素が必ず入ってます。
オカルトと言うと重苦しい感じですが、ファンタジーとオカルトは紙一重なところもありますしね。苦笑
天気の子で「月刊ムー」が出てきたことからもわかります通り、オカルトや都市伝説好きな人なら定番的なネタが出てくるのも楽しみの一つです。
そして今回のオカルト定番ネタは「地震」です。
ちなみに新海誠氏の作品は(マイナーな昔の作品は別として)、「君の名は」は隕石、次に水害、そして地震とすべて災害がテーマです。
この災害というのも、都市伝説ファンからすると、そもそもとても興味深いジャンルなのです。
というのも、聖書であるとか各宗派の聖典や、精神世界のマスターと言われる人たちはたいてい予言を残します。
そして、たいがい予言ってのは、人間のエゴでやりたいほうだいな世界を放っておくと必ず大災害で滅びますよ的なことを言ってますよね。
未来なんか予知できるわけないのに、その未知なるものを探求するのがオカルト都市伝説ファンの原点ですからね。
なので、予言で出てくるような災害については非常に敏感なのです。
余談ですが、疫病もそうですね。
予言などでは必ず終わりの時代の予兆として登場します。
都市伝説やオカルト好きな人たちが一見して無関係に思えるコロナや戦争に口をはさむ人が多い理由はそこにあります。
ま、僕もその一人です。
でも、時に陰謀論だとか揶揄されても、何にも考えず悪い波に乗っかって知らんぷりしてる人と比べればマシかなと思ったりしますがけどね……。
(もっと言えば、コロナやワ●チ●に反対するのも精神世界のマスターたちが予言していたから、という理由もありますけどね)
話を戻しまして。
逆にちょっと微妙かなって思ったのは「閉じ師」ですね。笑
映画見てて、その言葉が出た時に、ちょっと「プッ!」ってなっちゃいました。
だって、「閉じ師」て!笑
もう少し良いネーミングなかったかなあって。
わかりやすいですけどね。
あと、閉じ師が祝詞ってのもどうかなと。
神道かよっ!
って思っちゃいました。
せめて、かしこみかしこみの部分は外せよ、とか。笑
祝詞の作法とか無視して、もっと格好良い部分だけ切り取ったり、格好良く創作してもよかったんじゃないかと思ったりしましたね。
ま、ここは個人的感想です。
それと、今回の作品は前二作よりも感動要素が多いです。
東日本大震災がテーマの映画ですので、それもありますかね。
感動したい人にはオススメかもしれません。
でも、大震災がテーマってのは勇気あるなって思いました。
人によっては拒否反応があるんじゃないかなって思いましたね。
例えば、この映画は11月11日に公開されましたが、なぜ11月11日なのか。
それはやっぱり、大震災が3月11日だったからなんですよね。
しかも、この11という数字はオカルト的にも、いや、オカルトファン的にも気になる数字なんです。
というのも、「何か災いが起こる日にち、計画的に起こされる日にち」などと言われているからです。笑
なので、11が2つもある11月11日となると、毎年多くのオカルトファンがSNSとかで「なにかが起こるぞ」と騒ぐのです。
これを日付をもて遊んだと解釈するか、あの日を風化させないためと解釈するか、人によって分かれるかなって思いました。
そもそもこの作品はエンタメだと僕は思っていますから、何をどう表現してもOKだと思ってます。
でも、一部、芸術的かつエンタメ精神の薄い人たちが本気で怒ったりすることがあるんですよね。
余談ですが今日、震度4の地震が2回起こりましたが、だれかが「人工地震だ!」などと発信すると、その一方で「陰謀論者死ね」などと発信する人がいて。苦笑
そして毎度のことですが、気象庁の中の人が陰謀論は無視しろなどと真顔で否定ツイートしたりなんかしたりして。苦笑
いい大人が何やってんだろうなと思って笑ってみてましたが。
ま、さすがに映画の世界にまでこういう人たちが踏み込んでくるとは思えませんが、芸術にへんなケチがつくのが、ちょっと嫌だなって思ったりしますね。
というわけで、すずめの戸締まりのレビューでした。
オススメですよ。