最近すっかり有名(?)になりました「私が見た未来」という予言マンガ。
マツコデラックスさんのテレビ番組でも取り上げられましたから、もはや知らない人の方が少ないかも!?
実はこの本、1999年に出版された古い少女マンガなんですよね。
作者は「たつき諒」氏という年配女性。
この漫画が注目されたのは東日本大震災の後。
なぜなら、この未曽有の大災害を漫画の中で予言したからなのです!
証拠はコチラです。
後で詳しく紹介しますが、この一コマが東日本大震災後に注目されたのです。
実は僕も当時から知っていて、前々からこの本のことをブログに書こうと思っていました。
が…、なにせ古いマンガなので本が手に入らないんですよね…。
Amazonで売ってたんですけども、10万円とかクソ高値がついて買うことができなかったのです。
でも、ブログ記事にするなら原文を読んでからの方が良いだろうと思いますよね、普通。
結局、安値になるのを待っていたため、延々と記事が書けなかったのです…。苦笑
でもつい最近、とある不可解な事件が起こって話題になったため某出版社が動きまして。
「完全版」と称して過去の内容にプラスαを加えて再出版されることになったのです。
既に多くの都市伝説系テレビ番組やYoutubeで紹介されているので知っている人もいるかもしれません。
今日は「私が見た未来」をまだ知らない人のために、その予言の内容などをご紹介したいと思います。
目次
本当に東日本大震災を予知したのか?
というわけで早速、「私が見た未来(完全版)」を購入。
近所の本屋さんで平積みになった光景を見た時は驚きましたね。
平積みされるほど有名な本になっていたんだなーと。笑
先ほども紹介しましたが、予言に当たる部分はこちらです。
まさに東日本大震災の2011年3月を指示しています。
でもこれ、実は本の表紙にしかない一コマなのです。
下がその表紙です。
正確には上記は最近発売された「私が見た未来(完全版)」の表紙ですが、1999年当時に出版された時の表紙デザインと「ほぼ」同じだそうです。
ただし注意が必要なのは、この本の中に「2011年3月」を予言したマンガが掲載されているわけではないということです。
なんと、表紙の絵の中でさらっと触れているのみなのです。
つまり、
「大災害は2011年3月」
だけなのです・・・。
この事実にガッカリする人もいるようですけどね。
Amazonの書評で「これだけかよ!」って酷評している人もいましたし。苦笑
ま、僕も驚きましたけどね。
ただし、311を予言したマンガはないですが、完全版には作者のインタビュー記事が掲載されています。
それを読むだけでもかなり価値があるかなと思っています。
作者のたつき諒氏は霊感がある人?
さて、「私が見た未来(完全版)」を読みますと、どうも作者ご自身が霊感がある人のようです。
スピリチュアルな世界にも興味のある人のようでサイババに会いにインドまで行ったこともあるそうです。
どのような霊感なのかというと、夢で予言を見る能力、つまり予知夢がメインみたいです。
それもあって、作者ご自身が見た予知夢の話を漫画として書き残したようなのです。
ただし、連載マンガではなくて、読み切りの単発マンガですね。
単行本「私が見た未来」は彼女の読み切り単発漫画の集合体なのです。
その漫画の中で自分が見た過去の予知夢で実現した話を漫画として書かれたようです。
たつき諒氏には、これ以外の他の予言の実績も色々とあるようです。
例えば1992年8月31日、彼女はダイアナ妃の夢を見たそうです。
事故死ではなかったそうですが、印象に残り夢日記に記したところ、そのちょうど5年後の全く同じ日付(1997年8月31日)にダイアナ妃は事故死されてしまうのです。
これの証拠がこちら。(これも表紙のみ)
DIANNAと書かれた子供を抱いた女性の絵。
本人はダイアナ妃を書いたつもりはないけど結果的にダイアナ妃だったのではないかと言っています。
このように彼女の予知夢は、それを見た日付と、起こる日付が重なるのが特徴なのです。
他にもいろいろ予知夢はあるのですが、詳しくは「私が見た未来(完全版)」を読んでいただければと思います。
1999年はノストラダムスの大予言の年だった
ところで気になるのはこの本が出版された年です。
それは1999年、そうです、ノストラダムスの大予言でいうところの世界が滅びる年ですね。笑
ノストラダムスについては前々からブログでちょいちょい触れてます。
これほど世界的に有名な予言はなく、スピリチュアルやオカルトに興味のない普通の人も知っていたし、しかも本気で予言を信じていた人も多かったのです。
そこで「私が見た未来(完全版)」を読みますと、この「2011年3月」という日付は、「ノストラダムスの予言」を受けてのものだったようなのです。
つまり、1999年の出版当時に話題だったノストラダムスの予言を人類が真摯に警告として受け止めれば、大災害は避けられるよというメッセージだというのです。
なので本当は「1999年の被害は最小限に、大災害は2011年3月」と書きたかったようなのです。
本当なら1999年に起こるはずだった大災害が、2011年3月に先送りできるよという意味だろうと思うのですが、うーん、どうなんだろう…。
この文章の本当の作者の意図(真意)は、本を読んでもイマイチわかりかねます…。
とはいえ作者によれば、「『大災害は2011年3月』とは東北沖に大地震と大津波が起こることを予知したものではない」とも書かれています。
それが起こってから「当時の予知夢は東日本大震災のことだったのか」と分かったとのこと。
当時は2011年3月という日付に(何かわからないが)大きな意味があるとだけ感じたと作者は書いています。
2025年7月に再び大災害がやってくる?
ところで予言というものは日付が指定されると当たらないと言われています。
そんな話を以前にも書きました。
日付指定の予言が当たらないメカニズムは例えば次の通りです。
「1999年7月、本当は大災害が起こる予定だった。
聖書に予言されたような人類の3分の2が滅びるような大災害だ。
でも、事前に日付指定で予言として警告が発せられたことで、人々の思考と行動が変わった。
そのため、大災害の発生条件から外れてしまった。」
つまり運転中に死角から子供が飛び出してくると予め知っていれば、徐行するなりして事故を避けられるのと同じ原理です。
このように、日付が公開されてしまった予言は当たらないことが多いです。
過去の予言の類を見てもそう言えます。
ただし、公開されたといっても身内だけとか、クラスの一部の友達だけとかなら大災害の発生条件を変えるほどの影響は与えません。
当時の「私が見た未来」のようにコミックとして全国の書店で並んでも同様ですね。
「2011年3月、まだ先だね。」ってな感じで気にも留めない人が多ければ発生条件は変わりませんから実現する可能性が高いのかもしれません。
2025年7月に大噴火と大津波?
その意味で、不気味でありながらも実現はしないだろうと思っているのが、たつき氏の次なる予言です。
そうです、実は「私が見た未来(完全版)」の中には、今後の未来の予言も書かれているのです。
それが、2025年7月の大津波の予言なのです。
作者はインドにサイババに会いに行ったそうで、その時に初めて日本を襲う大津波の夢を見たそうです。
その後、東日本大震災が起きて、津波の夢はそのことかとも思ったらしいです。
でも最近「私が見た未来(完全版)」を出版する直前にも再び同じ大津波の夢を見たそうなのです。
その夢を見たのが2021年7月5日らしく、その4年後の2025年7月5日それが起こるというのです。
なぜ4年後なのか根拠は分からないですけどね…。汗
そして、この大津波の夢はとても具体的だったようです。
まず、日本とフィリピンの間の海の水がボコンと大きく盛り上がった絵が見えたそうです。
この様子から察するに、恐らく南西諸島海溝(南海トラフの延長線上)の海底火山の噴火でしょう。
まさにトンガの噴火がそれに近いですね。
それにより生じた大津波が日本に押し寄せるというのです。
巨大津波は南海トラフ大地震か?
しかも、この津波は東日本大震災の時の3倍も大きなものだったようです。
日本が大陸と陸続きになるのではないかというくらい激しく陸地を押し流す津波とも書かれています。
ちなみに複数震源連動の南海トラフ地震が起きても相当に大きな津波が太平洋岸にやって来ると言われてます。
しかもものすごいスピードで逃げる暇もなくやってくると…。
ですので、もしかしたらそのことを指しているのかもしれません。
しかしこの予言はショッキングです。
2025年7月といえば、もう間もなくだからです。
しかし、テレビやネットでここまで有名になったマンガの予言となれば、恐らく予言は外れるでしょう。
最近は予言ブーム(?笑)なので、予言は忘れ去られさられることなくネットで警告されるでしょう。
ここまで話題になった本ですから、2025年になったらテレビでも再び取り上げられるかもしれません。
そうなれば人々の意識は「注意」する方向に向かうので、その時には発生条件が達成できないはずです。
作者も恐らく、それを考えて大災害を避けようという意図で出版したのかもしれません。
いわゆる、(かなり大規模な?)厄除けカキコですね。苦笑
ところで、なぜ自然現象が「人々の注意」に影響されるのだ!?
と思う人もいるかもしれませんが、そこは残念ながら証明できない部分です。
地震を起こすのは地球ですが、なにか神的な存在がそれを制御しているかもしれません。
証明はできないけれども実際に、人知れずして公表された予言は当たることが多いけど、大々的に公表された予言は外れがちなのです。
ただ一つ僕が思うのは、運命というものが本当にあるとしたら、それを知らずして体験する運命を選びたい人が大勢いるのだろうということだけです。
たつき諒氏の偽物騒動は何だったのか?
以上が「私が見た未来(完全版)」の予言の話です。
この本には当時の作者のホラーマンガ(?)も載ってますので、ぜひ買って読んでみてください。
「あー、昔のホラーマンガってこんな感じだったよねー。」
みたいな、懐かしい気分にも浸れますよ。笑
阪神淡路大震災の予言…ではなかった?
さて最後に少し気になったこと。
作者が1995年1月2日に見た「荒れてヒビ割れた大地」の夢の話です。
この1995年1月2日という日付でピンとくるのは、その15日後の阪神淡路大震災です。
しかし作者は、阪神淡路大震災については何も触れずに、その30年後?に自分が死ぬという夢解釈をしています。
これは少し不自然だなと。
客観的に見れば、大地のひび割れは、夢を見た15日後の阪神淡路大震災と関連付けるのが自然だと思うのです。
でも、それにまったく触れなかったということは、作者の直感として、ひび割れは地震ではないと確信したからでしょうか?
往々にしてあるのですが、霊感などを持った人でも自分の未来は見えないという人が少なからずいます。
たつき氏も自分が見た夢でありながら、その解釈については的を射ていないケースもあるのではないか?
そう思ったのですが、ふと思い当たることが1つありました。
それは、この本が出版される前に世間を騒がせた「たつき諒氏のニセモノ」事件との関連です。
これが本ブログの冒頭で書いた「不可解な事件」です。
たつき諒氏のニセモノ出現
実はこの本の出版前に「たつき諒のニセモノ」が出現した事件があったのです。
ざっくりとした事件の流れについては以下の通りです。
とある(5chでない)掲示板がありまして、そこに「たつき諒」を語った偽物が出現して新たなる預言の書き込みを始めました。
そして、その書き込みは、それがたつき氏本人の書き込みだと誤解させるに十分な内容でした。
ちなみに予言を書いて皆を楽しませるという風潮は、SNSや掲示板ではおなじみでよくあることです。
この掲示板は割と有名なので僕もチェックしていて、偽物の書き込みもリアルタイムで知ってました。
でも、その書き込みを読んで、かなりの「ぎこちなさ」を感じたのも事実でした。
あの有名な「私の見た未来」の作者って、こんな人なんだって落胆さえ覚えました。
一言で言えば、掲示板やSNSに普通によくいる「怪しい人」って感じだったのです。苦笑
例え本物だとしても「嫌な感じ」がしたし、この人には関わりたくないなーって思ったのです。
ニセたつき諒氏を担いだのは誰?
恐らく、誰にも見つからず放置されていたら偽物もここまで有名にならなかったでしょう。
そんなある時、この偽物を有名にしたのは、某オカルトサイトでした。
その某オカルトサイトの管理者が掲示板に新予言を書き込んでいた「ニセたつき諒氏」に目を付けたのか、果たして偽物から近づいたのか。
経緯はよくわかりませんが「ニセたつき諒氏」とコラボし、オカルトサイト内に「たつき諒コーナー」みたいなものを作り始めたのが発端です。
「たつき諒コーナー」は盛り上がり、ついにサイト管理者とニセたつき諒氏とで本を出版することが決定。
しかも「私が見た未来」の続編という触れ込みでした。
Aamzonでは早々に予約が受け付けられて、かなり話題になっていたのを覚えています。
が、僕もいつもなら飛びついて予約購入したと思うのですが「なんだか違うな」と思って躊躇していたのです。
というのも、やっぱり「たつき諒のニセモノ」氏の掲示板での書き込み内容があまりに「嫌な感じ」だったからにほかなりません…。
こういう人が書いた本なら買う必要ないかなぁ~と躊躇っていたのです。
ニセモノがばれて出版中止!?
その後、本が出版される直前でしょうか、大事件が起こったのです。
なんと、たつき諒氏がニセモノだということが発覚したのです。
もちろん、出版は中止です。
結果として本物が出てきて完全版の出版となりましたけどね。
でもおかしいですよね、出版社としては予約注文を取る段階にも関わらず本人確認さえしてないのです。
とはいえ小さな出版社ってテキトーですからねぇ~。
それを考えたら、ありえない話でもありませんが・・・。
でも、僕がもうひとつ不思議なのは、ニセたつき氏を担いだ某オカルトサイトの管理人さんは掲示板の書き込みを見なかったのか?という点です。
あの掲示板の書き込みの内容をちゃんと読んだら、普通の感覚だったらニセたつき氏を担ぐのに躊躇してもおかしくないと思うのです。
ていうか、オカルト系サイトを運営する人なら、怪しい気配に気が付かなかっただろうか?とも思うのです。
サイト運営者として新ネタがほしいのはわかりますが、少々節操がないなぁーとも思いましたね…。苦笑
ニセモノの予言とは?
そして某オカルトサイトの管理人さんはサイト上で謝罪。
サイト上の「たつき諒コーナー」も全部削除されたようです。
まあ謝罪も必要ですが、それよりも結果的に出版社を、いや世間を騙すことになってしまって生じた実害ですよね。
あの月刊ムーも騙されて偽物を記事にしちゃったし、テレビとかでも放送されたのですから、その被害は甚大。
当の偽物はなんらかの賠償をしたのか、その後の細かいことは知りません。
(偽物のツイッターアカウントはまだ残っていて発信を続けてるようですけどね。)
ちなみに、このニセモノはどんな予言をしていたか?
それは表紙に書かれている富士山噴火の予言でした。
表紙の絵には「1991年8月20日」と書かれていますが、この30年後の2021年8月に起こると予言していたのです。
なぜ30年後なのかというと、予知夢を見た日の5の倍数の年、または5の倍数の日にちの後に現実化するというのです。
例えば、ダイアナ妃の事故死も5年後、阪神淡路大震災も夢を見た15日後に起こったからだと言うのです。
たつき氏本物は偽物に対してどう思っているのか?
ここで最初の疑問に戻りたいと思います。
偽物は1995年1月2日の予知夢は阪神淡路大震災のもので的中したと言っています。
でも、本物のたつき氏は自分が見た1995年1月2日の予知夢は自分の死に関するもので、阪神淡路大震災を予知したものとは書いていませんでした。
書いてないどころか否定もしてなければ、いっさい何も触れてないのです。
さらに偽物は1991年8月20日の富士山噴火の夢は30年後の2021年8月20日に実現すると予知しました。
(もちろん、実際には起きませんでしたが。)
でも、本物のたつき氏は本書の中で、富士山は噴火しないし、噴火したとしても溶岩がちょこっと流れる程度だと言っています。
そして、決して東京が壊滅するようなものではないと断言しているのです。
本物のたつき氏は、ニセモノのことを身内から聞いて知っていたらしいのですが、そのことについて本書ではほとんど触れていません。
とはいえ、富士山噴火の完全否定、そして1995年1月2日の予知夢が阪神淡路大震災である可能性も暗黙に否定していることから、偽物を間接的に否定しているようにも思えました。
偽物が勝手に自分を著作を使って世の中にバラまいて世間を騒がせた勝手な解釈の予言を否定して、読者を安心させているように感じたのです。
その思いが前面に出てしまったから富士山噴火は無いと断言されたのかなと思ったりしています。
もちろん真相はご本人に聞いてみない事にはわかりませんけどね。
でも個人的には富士山噴火は起こりえると思いますし、大被害を前提にリスク管理をするに越したことはないと思うんですよね。
南海トラフ、首都直下、富士山噴火は近い未来に起きる可能性が高いと言われていますからね。
ま、それよりもたつき氏にとっては2025年7月の大津波予言の方が重要事項なのかもしれませんね。
本の内容から察するにこちらの方が被害は甚大かと思います。
もしかしたら(結果的に)南海トラフ大地震を指しているかもしれませんけどね。
ま、どちらにしても科学的根拠のない予言という類のものです。
予言が無くても富士山噴火や南海トラフは近々起きるとされているわけですからね。
僕らができることとすれば避難経路の確認、そして備蓄などですね。
準備だけは常にしておきたいところです。