なんのための引き寄せの法則・成功法則か考える

引き寄せの法則、成功法則と言いますが、そもそも「成功」とはなんでしょう。

多くの人は「莫大な富を得ること」=「成功」と考えます。

とくに、起業したての人は「成功してお金持ちになるんだ!」という野心を抱く人が多いです。

TVやマスコミで出てくるセレブな人たちに憧れてそう言っているのだと思います。

 

「成功」って何? お金がすべてなの?

ところで自分は2005年に起業しました。

そして、志を同じくする仲間もできましたが、

割と多くの人が「とにかく稼ぎたい」「会社を大きくしたい」と言ってました。

これは別に否定しませんが、中には持たざる者をバカにする人もいました。。。

 

サラリーマンでいる限り搾取される、先は見えている、生き残れない、などなど。

また、今の自分と過去の自分を比較して、過去の「貧しい」自分を否定する人もいました。

これは、自分が思うに、とても不幸な考え方だと思います。

 

それでもお金が「すべて」という考え方は根強い

それにしても、「成功とは莫大な富を得ることである」と定義している人にとっては、

一般的なサラリーマンとは、失敗者か成功できなかった人ということになるのですが、これってどうなのでしょうか?

あのベストセラーの「金持ち父さん」の言うように、土地や株に投資してレバレッジを効かせて

不労所得がでなければ、または賢くお金を儲けなければ、成功者とは呼べないのでしょうか?

 

損をしているのでしょうか?

搾取されているのでしょうか?

そんなことはないと思うのですが。。。

 

でも、本にはそう書いてますよね。

どこか、おかしいんじゃないのって思うのは自分だけでしょうか。

違和感を感じるのですよ。

 

この価値観を信じ込むビジネスパーソンは割といる

お金を儲けるには、まず価値観を変えなければならない。

それは正しいと思います。

でも、お金第一主義、お金の有無で成功かどうかを測るみたいな価値観は怖いです。

 

もちろん、お金を儲けるための本ですから、仕方ないのですが、

世の中には、人間性やモラルという意味で未熟な若い人たちもいるわけで、

そういう人たちはしばし誤解して解釈して、「稼げないやつはカスだ」「稼ぐが勝ち」みたいに洗脳されちゃうんです。

 

このような事をあからさまに書く本や、そう思わせてしまうような書き方をする本、

誤解を生じさせてしまう本が流通してるのって、ちょっと怖いなあって思うんです。

確かに、客観的な判断基準としては「お金」が成功の条件になると思います。

しかし、実質的には、その人の現時点の心の状態だけが、成功の条件になる

と本の最後には結んでほしいものです。

 

成功者かどうかなんて心の問題です

それにしても、「成功して豊かになる!」なんて言ってますが、

今の時代、そもそも、20年前、30年前と比べると生活レベルがかなり上がってます。

衣食住、すべてにおいて、何十年も前なら「お金持ち」しかできなかったようなことが、

普通に一般人でもできるようになっています。

 

それは自分が子供の頃も、親が言っていたセリフです。

「今の人は幸せだねえ、満たされてるねえ。」

ってね。

 

大人になって社会に出始めて給料をもらって、

普通に電化製品を買ったり、車を買ったり、家を買ったりするだけで、

物質的には十分幸せを感じられるはずです。

 

この段階で、すでに成功したとも言えます。

まあ、自家用ジェットに乗りたいんだ!って人は、また別ですが。笑

そもそも、乗りたいか?って話で、そこは人それぞれです。

 

でも、ハードルが低い人の方が、基本的には「幸せ」なんですよ。

ハードルは敢えて無理やり下げなくても良いと思いますけどね。

でも、成功ってそういうものだと思います。

心の問題なんです。

 

全ての人が「自分は今成功してるんだ」「満ち足りているんだ」って思ってもらいたいです。

世の中の多くの犯罪は「足りない」という欠乏感から生まれてますからね。

 

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