スピリチュアル系パラドックス

先日タヌコさんが4歳の誕生日を迎えまして、

またそのうちタヌコさんの記事を書きたいと思いますが、

犬の4歳と言えば人間の30歳くらいです。

(30歳にしては子供だなあ。笑)

 

「犬は永遠の3歳児」と言われますが、本当に人間の子供みたいです。

ボールをくわえて持ってきて「遊べ」とジェスチャーで示すんですが、

それがもう、まるで人間の子供のようでかわいらしい。

 

こんな「ほのぼの」とした時間が永遠に続けばいいんですが、

そうはいかないのが人間の人生。

そんな時にスピ系知識が役に立ったりします。

 

が、スピリチュアルな世界には、

より良い人生を送るためのエッセンス的なものが詰まってるように見えて、

実はスピ系を学べば学ぶほど人生の矛盾にはまっていくという、

そんなことも起こるんだよという、今日はそんな話です。

 

引き寄せの法則の罠

スピリチュアルの世界に詳しい人はご存知かと思いますが、

「引き寄せの法則」というものがあります。

頭の中に思い描いた願望は、実現するという法則です。

意識が物体を作り出すという仮説に基づく法則です。

 

もう少し科学的に言えば「イメージトレーニング」ですね。

 

しかし引き寄せの法則には「罠」があって、

例えば「お金が欲しい」と思うと、

「今お金がない」という現実が引き寄せられてしまうので、

逆効果になってしまうのです。

 

なので、もしも「お金がほしい」のならば、

「お金があるようにふるまう(お金が十分にあると思う)」

のが正しい引き寄せの法則の使い方です。

 

常日頃から、

「あぁ、カネがねえなあ、カネがほしいなあ」

なんて口癖のように言っていると

「今お金がない」

という意識状態がずっと維持されるので、

結果的にお金がないという現実を、

自らの意識が作り出してしまうのです。

 

これは「引き寄せの法則」の基本なので、

ぜひ、覚えておいていただければと思います。

(って、学校の授業かよ。笑)

 

世の中を正したいという思いが争いを生む

先ほどの例は対象が「お金」でしたが、

それを「平和な世の中」に置き換えてみましょう。

 

政治家や官僚の不正、殺人などの凶悪な犯罪、

こんなものは誰もが世界から「なくしたい」と思ってるはず。

でも、よーく考えると、その考えも、

「引き寄せの法則」的に考えると逆効果になっているのです。

 

つまり、「犯罪や悪いことをなくしたい」という思いは、

「この世界は犯罪や悪いことがある」

と同義であるので、結果的に悪いものを自分に引き寄せてしまうのです。

 

「あなたは世の中は良くなっていると思いますか。

悪くなっていると思いますか?」

という問いを不特定多数に問いかけた時に、

今の時代は二極化の時代なので「悪くなっている」という人が多いかもしれません。

 

でも、引き寄せの法則的には「よくなっている」と思った方が良いのです。

かく言う自分も、TVをみれば凶悪な犯罪を見て怒りが湧いたり、

日常の嫌な事や辛い事、腹が立つことはたくさんあります。

 

でも、こう思うようにしてます。

「最終的には全てが良くなるはずだ」

「それでも世の中は良い方に向かっている」

 

類は友を呼ぶ法則の罠

しかし、世の中の虐げられている人、小数派、

戦争・内戦・貧困で苦しんでいる人、

こういった世の中の暗い面を知りつつも、

「世の中は良くなってるから、大丈夫だよ」

と言うだけ、思うだけでOKなのか?

ということがスピ系思考の問題点です。

 

「類は友を呼ぶ」という格言は、

「法則」と言っていいくらいスピ系の人たちに信じられているんですが、

問題は、「そういった世の中のネガティブにフォーカスすると、

自分の周りに暗いモノや人が集まって来るぞ」

と信じて避ける人がいることです。

 

これがために、スピ系の人は、ただ祈るだけで、

行動をしないという人がいたりするのです。

ネガな人や出来事を執拗にさけたりして、

とにかく自分が被害に遭わないようにするわけですねー。

 

本当は「被害に遭いたくない」という思いもまた、

自分にネガを引き寄せているんですけどね。苦笑

 

でも、避けたくなる気持ちはわかる。

なので昔から僕は「これは大きな罠だなあ」と思っていたんです。

 

確かに何もできないなら「きっとよくなる!大丈夫!」って祈るしかないのですが、

何かできるなら何かした方が良いと思うんです。

他人事のネガティブとはいえ自分の目の前で起こったのなら、

むしろ自分に用意されたものだと思った方が自然だと思うのです。

 

 

企業でも改善して良くなるでしょ?

例で示したいと思います。

少しスケールを縮めて、企業=会社を考えてみてください。

世の中の戦争や犯罪を、会社の中で起こるトラブルや問題点に置き換えてみましょう。

 

どこの会社でもありがちですが、なにかトラブルや問題点があった時、

誰かがそれに気が付いていても、解決方法がわかっていても、

「我関せず」で放置したりする人がけっこういます。

それが積み重なって会社の業績も落ちてきています。

 

そんな会社のピンチの時に、

「大丈夫だよ、そのうち良くなる」

「ネガに関わるな」

とみんなが思えば意識の力で良くなると思いますか?笑

自明ですよね。

会社はつぶれます。

 

それと同じで、世の中も、誰かが小さな一歩でもいいので、

なにかアクションを起こすことで変わっていくのです。

物質の世界は行動がないと変わりません。

 

犬も歩けば棒に当たる

ところで非常に的確かつ真理だなと思う、

法則があります。

それは「犬も歩けば棒にあたる」です。

馬鹿みたいな格言ですが、これ本当に真理です。

 

なにか行動を起こすと、たいていなんらかの大小のハプニングがあります。

それは幸運なことかもしれないし、不幸なことかもしれない。

でも逆に、行動しないと何も起こらないという真理も伝えてもいます。

 

ネガティブなものを引き寄せること(可能性)が怖いから、

世の中のネガに無関心でいようというのは気持ちはわかりますが、

であれば、淡々と自分でできる範囲の解決策を探して実行するだけなら、

さほどネガに深く触れずに済むんじゃないでしょうか。

さらっと善行を積むみたいな感じがいいんじゃないかなって思ったりします。

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