究極の現実逃避は創作、現実を作り出すことである

現実逃避が好きです。

その最たるものが旅行ですね。

もともと出不精でしたが、20代後半から旅好き人間に生まれ変わりました。笑

 

でも、旅って同じ場所へ二度行くと新鮮さが薄れるんです。

仕方ないことですけどね。

数年くらいブランクを空けて行ってみても「あぁ、前に見た景色だな。いい景色だけど、前に見たな」って思っちゃうんです。

だから、なるべく行ってない場所に行くけど、そのうち行き尽くしちゃう。

 

映画も現実逃避になります。

もともとフィクションを見ない人だったんですけどね。

割と大人になって歳をとるまで、時間の無駄だって思ってました。笑

 

30代くらいになって好んで映画を見るようになりまして、それ以来、かなりたくさんの映画を見ました。

しかもファンタジー中心に見てるので、我ながら、かなり現実逃避はできたと自負しております。

 

でも、映画ってピンキリで、ハリーポッターやロードオブザリング級のファンタジーって、滅多に出てこないですよね。

ジブリも面白いのは昔の数作品、「君の名は」は面白かったけど「天気の子」はイマイチ……。先日の「そばかす……」もヤバかったなぁ。苦笑

映画もやっぱり見尽くしちゃうんですよね。

なので今は「長編の神待ち」です。笑

 

と、人それぞれ、いろいろ現実逃避の方法ってありますよね。

個人的には、上にあげた2つが僕の二大現実逃避の手段です。

手軽にできますからね。

 

でも、最近、ていうかここ2,3年ですけど、個人的に創作って最高の現実逃避だなって思うのです。

僕はもともと作家になりたいという夢があって、夢に向かって頑張っていた過去がありました。

その辺の経緯は別記事に書いてますけども、酷くダメ人間でしたので引用しませんけども。苦笑

 

でもその頃は創作が辛かったですね。

早く結果を出さなければならない、食っていかなければならないというプレッシャーですね。

そして、永遠に報われないのではないかという未来の恐怖……。

僕はそれに打ち勝つことができませんでした。

 

ところがですね、ここ最近です。

2019年くらいから再び4コマ漫画を描き始めたんですよ。

もちろん、完璧に趣味です。

これが楽しくて、楽しくて。笑

 

生活と心に余裕ができて、大人になってからですから楽しいんでしょう。

学校の勉強も大人になってからすると楽しいですが、それと一緒かもね。

 

で、2020年、コ●ナが始まって旅には行けない、映画も撮影さえもできなくなる始末で、しばらくネタ切れ。

いよいよ本格的に現実逃避の方法を探ろうと決意したんです。

 

このおかしな現実をどうにかしなければならない、しかしどうにもならない、世界規模で狂っとる、じゃ現実逃避しかないだろうという流れです。苦笑

ここで現実逃避先を見つけること、これは子供から老人まで男も女も国民的課題であるとマジメに思いましたね。笑

 

そこで思いついたのが小説を書くことなんですよね。

 

先ほど作家になる夢があったと書きましたが、小説家ではありませんでした。

マンガ家か、または放送作家を目指していました。

小説は生まれてこの方、一度も書いたことがないんです。

 

それをコ●ナだしつまんないし書いてみようって軽い気持ちで思っただけです。

失敗覚悟でとにかく色々試さないと見つけたいものは見つかりませんからね。

 

実は今まで小説は常々書こう書こうと思ってましたが、なかなか一歩が踏み出せずにいたんですよね。

「小説の書き方」という本を読んで、勉強しようと思って本はやたらたくさん買うんですけどね。苦笑

もう10年くらい前から買いそろえて、合計20冊くらいあるかもしれません。

まともに読んでませんけどね。積読(つんどく)です。笑

 

ハウツーを学ぶより、まずやってみようって少しでも動かないと何も始まりませんってことは頭で分かってるんです。

なので、キーボードに手を置いてデスクに向かうのですが、小説的なネタなんかまったく思いつかないのです。

しかも、どう書き始めたらよいかもわからず、毎度一歩が踏み出せなかったのです。

小説は高尚なものだと、めちゃくちゃ構えちゃったんですね。

 

でもコ●ナ禍になってふと思ったのです。

以前からずっとブログに書いてますが、夢の話をもとに小説を書いてみようって。

このブログを読まれている人はおわかりでしょうけども、たまに長編の夢を見るものですから、夢をヒントに書いてみよう思ったのです。

 

で、描き始めたらこれが自分でもビックリでして、15万字くらいの長編をざざざっと書けてしまったのです。

常日頃からブログは書いてましたが、今まで最長で4万字弱のブログは書いたことがあります。

その時、まったく書くのが苦にならなかったので、長い文章を書くスタミナはあるとは思ってました。

 

かといって15万字の小説は初めてにしてはでき過ぎじゃないかと思いましたね。

最低でも10万字くらいあれば1冊の本になると言われていますが、それをゆうに超えちゃった。

もちろん、内容は全然ダメですけどね。苦笑

 

ちなみに、「苦にならない」ってことは、むしろ「書いてて楽しくなっちゃった」ということでして。

正直、小説を書くという行為にかなりハマってしまったのです。

 

もちろん仕事の合間に書くだけですが、それでは足りず、もっと時間がほしいなとウズウズし始める始末。

ゲームと同じです。

中毒性がありますね。

実際、ストーリーが頭の中で作られると、それを表現せずにはいられないワクワク感が襲ってくるのです。苦笑

 

そこで分かったことがあります。

結局、創作をするということは、小さな自分だけの世界を作り出すことと同じなんですね。

この自分だけの世界に生み出された登場人物は、それは犬でも同じですが、最初でこそ自分の思うままに動かしますが、次第に勝手に動き出すのです。

 

ここが面白いところです。

 

よくプロ作家が「キャラが勝手に動き出す」と言いますが、その感覚がやっとわかりました。

若い頃にマンガを描いているときはわかりませんでしたね。苦笑

これは頭で考えるものじゃなく、体感するものでした。

 

こうしてできた現実を上から眺める自分は、もう完全にもう片方の現実、本当の現実から離れてしまっています。

その現実逃避具合は、作品の出来が良ければよいほど、大きなものになります。

もちろん、僕はプロではないので、作品の出来というのは自己評価です。笑

いい話だなあって思った分だけ、その作品が現実と同じくらいのリアリティを自分の心に与えてくる不思議。

これは書いた人でないとわからないと思います。

 

いや、これはすごいことだなと、けっこう一人で興奮しましたね。

自分的には大発見だったです。

 

かと言って誰もが創作を楽しいって思うかは別の話でして。

人によっては、日常生活やビジネスなど、別の手段で僕が体感した感覚を得ることもあるかもしれません。

でも、もしも、ちょっとでも創作に興味を持ったら、ほんのとっかかりでも初めて見ると意外な発見があるかもしれません。

まさに、これは世界をつくること、(ちょっと大げさですが)神の感覚をほんの少しだけ垣間見たのかなと思いました。

オススメです。笑

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