人生は逆張りでうまくいくのか?

僕が子供の頃、父親からよく言われた言葉。

「人と同じことやってたらダメだよ。」

当時の僕はこの言葉に対して、

「ふーん、あっそう。」

くらいにしか思ってませんでした。苦笑

 

親の言葉って大人になってから思い出すと心に響きますよね。

 

ところで、この「人と違うことをやる」という方法論を、

「逆張り戦略」と呼んだりもします。

でも意識してそれをするのって難しいんですよ。

今日はその「逆張り」の本質について考えてみたいと思います。

 

努力量を増やすより「逆張り」という発想の転換

実際、なにか他人よりも抜きん出ようと思ったら、

他人と同じような努力の量ではダメですよね。

それでは他人と同じレベルにしか到達できません。

 

スポーツも学校の勉強も他人よりも多くの時間を費やすことで、

他人の上に立つことができます。

 

でも、結果を出すには才能もあるでしょうし、

もともと才能がない場合は、さらに努力をしなければ、

他人と並ぶことさえできないかもしれません。

 

そこで努力を飛び越えて少しラクをしようと思うのならば、

常識とは逆の発想をしたり、他の人とは違うことをすれば、

短期間で他人よりも抜きんでることが可能だったりします。

これを「逆張り戦略」と言います。

 

ちなみに「逆張り」って言うと普通は、

「投資」の世界が頭に浮かぶと思いますが考え方は同じです。

世間が「相場が下がる」と思って「売り」に走ってる時に、

逆に「買う」という手法です。

つまり、世の中の常識とは違うことを敢えてやってみて、

最終的に成功するという方法論です。

 

逆を行くには勇気が必要

逆張り戦略を身につけようと思ったら、

世の中の一般常識だけでなく世間体や偏見など、

普通の人が当たり前に信じていることを疑うことが必要です。

 

でも、疑うだけではダメなのでして、

それを実証するために行動をしなければなりません。

その結果、周りから批判が巻き起こることも考えられますが、

それに耐える精神力が必要になります。

 

でも、最後にうまくいけば、今まで敵だと思っていた人まで、

見事に手のひらを返してきます。笑

 

または、時代が追いついてきます。

いつのまにか昔は批判されていたことが、

当たり前の世の中になってきます。

その時、逆張りで生きて来た人は幸いです。

その道の第一人者になれます。

 

でも、成功するまでは、

行動する勇気、精神力が必要になるのです。

 

逆張りで生きた来た人の成功例

僕が今の時代になって「すごいなあ」と思うのは、

テレビゲームをすることが職業になっていることです。

いわゆる「プロゲーマー」ってやつですね。

こんなこと誰が想像したでしょうか?笑

 

子供の頃、ゲームは1日1時間までなどと親から規制されて、

まるで「悪いこと」のように思われていたゲームが、

今では立派な職業になっているわけです。

 

当時、ゲームを作る職業は存在しましたが、

ゲームをする職業はデバッガー以外には考えもつきませんでした。

ましてや、ゲームを楽しむことが職業になっているのですから、

これはすごいことです。

 

「もしや、ゲーム大会の賞金だけで生きていけるんじゃないか?」

と思った人、

「ゲームが上手くなれば広告になるんじゃないか?」

と思った人、

「もしかしたらゲームだけやってれば何かいいことがあるかも?」

って思った人が今プロゲーマーになっているわけです。笑

 

普通に当たり前に「時間の無駄」と思われていたことが、

結果的に無駄ではなかったわけですから、

「世の中の常識」というのは本当に信用ならないですねぇ。笑

 

逆張りと単なる「ひねくれ者」

さて、ここまで書いてきまして、

全てをひっくり返すようなことを言って恐縮です。

 

僕は「逆張り戦略」は基本的に好きではありません。

というか、むしろ、そんな戦略は邪道だと思っています。

 

ちょっと語弊があるのでちゃんと説明すると、

「逆張り戦略」という文字通りに、

単に最初から世の中の逆を行く方法を考える

というやり方は本質的ではないと言いたいのです。

 

実際、なにか既存の方法論があり、

それを「一般的だから普通だから」と否定するのは非常に簡単なことです。

そしてそこで、既存と違った方法論を考えるのも実はさほど難しくはありません。

アイデアは山ほど出ると思います。

でもそのアイデアの多くが採用するに足りない、

陳腐で実現不可能なものだったりします。

(今までの僕の経験上です。)

 

結局「最初に否定ありき」の逆張り戦略では効率が悪すぎるのです。

絶対的な信念と実感に基づいた1つの既成概念に捕らわれない新たな方法論があり、

それが最初にありきの「逆張り」であるべきだと思うのです。

 

それのない逆張り戦略は、

ただの「ひねくれ者」精神が身についてしまうだけの邪道だと僕は思うのです。

 

逆張りは狙うものじゃなく個性を生かすこと

そもそも、ただ逆を行こうと思って始めても、

無理して逆をやっていたら長くは続きません。

 

逆を行くことはそもそも逆風を進むことですから、

それをすることに余程の確信があるか、

または、それをすることが楽しい事でない限りは続きません。

 

思うに、逆張り戦略ってものは、

それと知らずして結果的に「逆張り」になってしまった時に、

もっとも効果を発揮するのではないかと。

 

最初から逆をやろうではなくて、

その人や商品・サービスの効果や実力を発揮できる真の方法が、

そもそも世間とは真逆だからこそ、それをやるのでないとダメなんです。

 

もしも最初は採算が合わなくても、時間の無駄に感じても、

それを支持する「個」が増えることによって、

ゲームの世界のように時代が後押しするかもしれません。

 

それを考えると逆張りの発想とは、

簡単に言えば個性を生かすことなのです。

それが結果的に逆張り戦略に通じるということだと思います。

 

つまり、「生きざまが既に逆張り」、これが逆張りの王道ですね。

無理に逆を行こうと思って、逆に失敗しないようにしましょう。笑

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