よく「人生はゲームだ」と巷では言われたりします。
考え方によってはまさにその通りだと思っています。
若い頃は、まさに、人生はゲーム以外の何物でもないと思っていました。
それはつまり、人生なんて言うものは深刻にとらえるものではないという思いです。
もっと軽い気持ちで、良い意味で開き直って、思ったように生きればいいんだと考えていました。
損得ゲーム
人生はゲームだなんて言うと、世の中を甘く見るなと怒られそうではあります。
でも実は、世の中の人も人生のゲームを楽しんでいるんです。
とかく大人になると、やりたいこともやれない生活にモヤモヤとするものです。
お金がない、時間がない、理由は様々。
やりたいなと思った事でさえ、色んな理由を付けて、「まあ、いいや」と早々にあきらめたりすることも多いのではないかと。
例えば次のようなセリフが頭に浮かぶことってありますよね?
「面白そうだけど、それやって何か得するの?」
「面白そうだけど、失敗したら大損だよね」
知らないうちに損得勘定がしゃしゃり出てきて、チャレンジ精神を破壊するのです。
つまり、その人にとって、人生は損得勘定ゲームになっているのです。
ゲームというと軽々しいですが、言い換えれば、単に、何に価値を置くかという話でもあります。
僕が思うに、僕の周りの友達らは、僕が想像している以上に慎重というか、いわゆる損得勘定を上手に使って生きてました。
世の中はかなりの割合で損得ゲームをプレイしている人が多いと思います。
僕は明らかに、いつも「変わり者」「チャレンジャー」扱いでしたので、そこは声を大にして言えます。苦笑
あ、もちろん、僕にだって損得勘定はありますよ。
普通、誰にだってあると思いますので、それを否定してるわけではないです。
人がやらないことをやってみるゲーム
でも、もっと別のゲームをはじめてもいいんですよね。
損得勘定ゲームって、プレイヤーが多いし、ありふれてるし、面白くないなって感じてる人も絶対にいると思います。
そんな人にはこんなゲームはいかがでしょうか。
それは、人がやらないことをやってみるゲームです。笑
僕は子供のころから、父に常々次のように言われていました。
「サラリーマンにはなるなよ。皆がやっていないことをやれよ」
もちろん子供のころは、完全にスルーしてまして、普通に良い大学に行って普通に公務員、特に教員になるか……。
または資格を取って普通に大企業に就職しよう……と考えてました。
ところが、大学に行く頃になると、父の言葉が呪文のように効いてきて、人と違うことばっかりやる人間になってしまいました。
父はうって変わって僕を心配し始めて、普通になることを勧めました。苦笑
そして、結果的に僕は、世の中の底辺(極貧・低収入)を味わう羽目になりました……。
結局、大学を出てからしばらく夢を目指すと称してブラブラしたあと大きな挫折感を味わい、普通に就職するわけです。
そして、普通に就職して、その会社の中で上位を目指す方が、よほど簡単なことに気が付きます。
それが楽しいかどうかは別として。
ゲームに足りなかったものは何?
僕が今になって思うのは、人と違うことをやるってのは難しいってことです。
人と違ったことをやっても、成功者になるとは限らないし、むしろ、その確率はぐんと低くなるのです。
人と違うことをやるということは前例がない、または前例が少ないわけですから成功しにくいのは当たり前です。
それを軽い気持ちでうまくいくだろうと思い込んでいたため、当時、大きな失望感に打ちのめされたのです。
要するに、人と違うことをやることと、成功するということを同一視してはいけないということなんです。
ていうか、そもそも「成功」とか言ってる時点で、それって損得勘定のゲームですよね。
人と違うことをやるゲームと、損得勘定のゲームのルールは相いれないということです。
人と違うことをやろうと思ったら、損得を考えてはいけないのです。
(いや、考えてもいいんですよ。自信があれば。僕はダメだったという話です。笑)
そして、もう一つ、人と違うことをするゲームの落とし穴に気が付きました。
それは、このゲームも実は、ある意味で損得勘定ゲームに近かったということです。
つまり、人と違うことをするのは何のためかというと、主に他人と差別化して優位に立つためですよね。
ここにも気が付きませんでした。
自分の好きなことをやるゲームが完璧な理由
僕が30歳になる前くらいの時期に、自分の人生を見つめ直す機会がありました。
その時に、再び閉塞感にさいなまれたのです。
その時、もっともっと開き直って自分のやりたいことをやってやろうという思いに突き動かされました。
結果として、田舎暮らしを始めたり、脱サラして独立開業したりしたんですけどね。
つまり、自分の好きなことをやるゲームを始めたのです。
かなり人生を捨てたというか(苦笑)、思い切り開き直って思ったまま行動したんですが、これが大成功でした。
運が良かったのかもしれません。
もちろん、成功といっても大富豪になったとかじゃありません。
サラリーマン時代よりは少しだけ収入は増えましたが、なにより、精神的にぐんとラクになりました。
まさに精神衛生上についてのみ言えば、雲泥の差です。
その時思ったのが、やりたいことをやった方が簡単だなってこと。
成功とかこだわらずに、ただやりたいことをやるだけで、こんなにラクになるなんてと思ったのです。
しかも楽しい。
しかも、当時の僕のライフスタイルが特殊に映ったのか、ブログを通じて取材依頼なども来るようになったのです。
つまり、やりたいことをやっただけなのに、結果として、人と違ったことをするゲームでもゴールできたのです。
ちなみに今からすれば当時の僕(田舎暮らししながらリモート&ノマドスタイルで働く)は普通です。
恐らく時代を先取りしたので、自ずとうまくいったんだろうと思います。
もちろん、今でも人と違ったことをやるというポリシーを捨てたわけではありません。
亡父が度々口にしていたことなので大事にしています。
だから、このブログも、あと動画もそうですが、あんまり他人がやってないことを極力やるようにしてます。
うまくいかなくてもいいやと思っているので、気が楽です。
ま、どっちかといえば、うまくいった方がいいですけどね。笑