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本当にビジネス化してしまった「2025年7月5日」説
2025年7月5日午前4時18分、日本に未曾有の大災害(あるいは大災難)が起こる。
この予言の発端は、漫画家・たつき諒氏が2021年に出版した『私が見た未来 完全版』に記された予知夢にあります。
たつき氏が見たのは、(原因は明記されていませんが)フィリピン沖の海底が「ボコン」と盛り上がり、それにより発生した巨大な津波が日本を襲うというヴィジョンでした。
そして驚くことに、これに呼応するかのように、霊能者、占い師、物理学者、アフリカのシャーマン、胎内記憶を持つ子供たちなど、さまざまな立場から「2025年7月5日が危ない」という警告が寄せられるようになります。
……と、ここまで他人事のように書いておきながら、実は僕自身も(たつき氏の本が出る以前に)夢で父から「(東南アジア方面から)津波が来るぞ」と告げられたことがありまして。
「これはさすがにヤバいかも」と思い、YouTubeを始めるきっかけにもなった──そんな経緯があるのです。苦笑
1月以来の地震の夢
前回と同じく海外で揺れて津波が来る
前回はタイと声が聞こえたが今回はバンダ海
ちなみにどちらも東南アジアその後に東シナ海で大地震
オホーツク海でも大地震結局日本全体が揺れて、全体に津波がくる
亡父が出てきて実家が火事になるまあ所詮は夢であるがメモしとく… https://t.co/Ka4NLZqIn5
— 地震予知の仮説検証をする人 (@InuEarthQuake) August 28, 2021
ちなみにこの話題、いつの間にか国外にも飛び火しており、なんと香港でも「日本のヤバい予言」として話題になっているようです。
こちらの記事には、思わず「マジか!?」と声が出ました。
グレーターベイ航空の伊藤弘輝日本支社長によると「2月に春季の予約が見込みより3割程度減少していたことから調べたところ、多くの香港在住者が『予言』を信じていた。7月にかけてさらに減少も予想されるため、路線の維持を最優先に考え、減便を決めた」という。
香港メディアなどによると、うわさの発端は中国語版も発行されている漫画家たつき諒さんの作品「私が見た未来 完全版」(令和4年刊行)。「本当の大災難は2025年7月にやってくる」と書いている。たつきさんは平成8年に出した漫画で23年の東日本大震災を「予言」したとして、一部で注目された。香港の有名な風水師も「6~8月に日本の地震リスクが高まる」と発言したという。
ま、正直なところ、どこの観光地でも(評判通りの)中国人観光客のマナーに辟易している面はありまして……。
まあ「来なくてもいいかな」と思ってしまう自分もいますが(苦笑)、とはいえ国内観光業にとっては少々問題かもですね。
「なんと、2025年7月5日が映画になりました!」って「おいっ!笑」
2025年7月5日をめぐる噂の波は、観光だけにとどまらず、思わぬところまで広がっています。
なんと、ついに「2025年7月5日」が映画になってしまったのです!
本作は、日常に潜む恐怖と破滅の予兆が交差する都市伝説ホラー。
東日本大震災を予知していたことで話題となった漫画家・たつき諒氏の著書『私が見た未来』。この作品には、2025年7月5日に起こる大災害を夢の中で見たと記されている。さらに、物理学者・保江邦夫氏も同日にフィリピン海域に隕石(いんせき)が落下する可能性があると提言している。また、米先住民ホピ族が伝える“最後の予言”もこの日ではないかといううわさが、ネットを中心に広がり続けている。本作は、そんな数々の予言・うわさをモチーフにしている。
物語の主人公は、その日が誕生日である原ハルカ。彼女の身の回りで次々と起こる不吉な出来事をきっかけに、平凡だった日常が少しずつ崩れていく。やがて迎える、2025年7月5日4時18分―そこに待つのは、果たして“何か”なのか?
このニュースを見た時は、思わず吹き出してしまいましたが、いやいや、笑ってる場合じゃないよね。
なぜなら、2023年以降、都市伝説業界で2025年7月が大きな話題になった当時、「2025年ビジネス」と揶揄されたことを思い出してしまったからです……。
僕個人としては、たつき氏だけでなく同じ時期に2025年7月を主張してた初期の頃の人たちが最初からビジネス(アクセス稼ぎ)でそれをしているとは思えないのです。
もちろん、僕もその意図はないですし、そもそも、父の夢は2025年7月が大きく取りざたされる前ですし、それゆえ本当に危機を覚えたからに他なりません。
まじめな話、自分で夢を見なければ、おそらくこの話題にここまで関わることもなかったでしょう……。
2025年7月まであと2か月時点での最新情報
さてさて、個人的には少々「のど元過ぎれば……」感のあった「2025年7月」ですが、今もなお都市伝説業界では沸騰ワードなのであります。
そこで本記事では、この予言に対する新たな見解、とくに「すでに回避された説」「実は別の日だった説」について、あくまで冷静な視点でご紹介しようと思います。
もちろんパニックを煽る意図は一切ありません。
2025年7月5日は回避された説
2025年7月に起こるとされる「大津波」。
その原因については実に諸説あります。
たとえば「南海トラフ地震」「核爆弾」「海底火山の噴火」「隕石落下」など、どれもそれらしく語られてきました。
僕個人としては、「隕石落下説」がもっとも怪しい(=有力な)シナリオではないかと感じております。
その根拠として、ホピ族の伝承、奇跡のリンゴの木村さん、霊能者の松原氏、そして保江邦夫氏の話などを、過去の動画でも取り上げてきました。
中でも、物理学者・保江氏の語るシナリオは非常に興味深いものでした。
というのも、隕石落下の情報源は「NASA」だというからです。
保江氏の7月5日は回避された説
都市伝説業界では「とりあえずNASAの情報だと言っとけ」的な格言もあるとかないとかでして(苦笑)、まあ、度々耳にする伝家の宝刀「NASA情報」。
保江大先生が言うので、ちょっと贔屓目に見ていた節はありますが、でも、隕石や小惑星の落下は将来的にも十分にありうる話だと思うんですよね。
天からの火の災い(隕石落下)は定期的に起こるとプラトンのティマイオス・クリティアスにも書かれていますしね。
ところがですね、僕が根拠にするところの保江氏の言説が最近変わったんです。
どう変わったかというと、2025年7月5日は回避されたというのです。
なぜ回避されたのか?
保江氏が言うには、そもそも隕石の落下はバイデン政権により仕組まれていた策略(シナリオ)だったというのです。
簡単に言うと、台湾とフィリピンの間の海底に小惑星を引き寄せる装置を設置し、津波を起こした隙に中国が台湾に侵攻するというシナリオだったそうでして……。
その策略が、トランプの大統領就任で回避(破棄)されたとのことなのです。
……なかなかぶっ飛んだ内容ですが、陰謀論と切っても切れないこの予言ジャンルにおいては、一考に値するシナリオかもしれません。
この説に「なるほど!」とすんなり納得できる人は多くないと思いますが、とにもかくにも「回避された」というのが結論とのことです。
ただ、特筆すべきは、保江氏がこの話の中で「アメリカ独立記念日が7月4日である」という事実を挙げた点です。
これは地味ながら、僕が知る限り今まで誰も言ってこなかった盲点でして、もし本当に何かが仕掛けられるなら、その「翌日」というのは妙にリアリティがあります。
真偽のほどはさておき、2025年7月5日という日に「地政学的意味」を与えた視点は、さすが保江氏だなと唸らされるものでした。
そもそも2025年7月5日は何も起こらない説
たつき諒氏による「2025年7月大津波予言」が話題になった頃、それに真っ向から異を唱えたのが、霊能者の松原照子氏でした。
「(2025年7月5日は)ない!」
きっぱりご発言されました。
ちなみに補足ですが──
「これまで一度も大きな出来事を当てたことがない人」や、「毎月『今月はヤバい』と言っている人」については、このブログや動画では基本的に取り上げない方針です。
(あ、ただし、じゅりこ氏は別格なので例外です!笑)
松原氏は、たつき氏と同様に2011年の東日本大震災を事前に言い当てたとされる人物のひとりで、僕としては比較的信頼度の高い「実績ある予言者」なのです。
松原照子氏「2025年7月5日はない」
さて、そんな松原氏ですが、実は以前にも似たような予言的発言をされたことがあります。
それが、あの有名な「東京オリンピックはない」という一言です。
ご存じのとおり、東京オリンピックはパンデミックの影響で延期されることになり、「まさか本当にそうなるとは…」と、彼女の凄みを思い知らされた瞬間でした。
プロ野球の開幕延期ならまだしも、世界的イベントのオリンピックが延期されるなんて、誰が本気で予想できたでしょうか。
今回の件も、あのときと少し似た空気を感じます。
ご本人は、(オリンピックの件は)無意識に口をついて出た言葉だったと語っていますが、今回も同様のようです。
しかし、今回は非常に気になる「続き」の発言をされているんです。
それは、「本当に怪しいのは、2025年7月5日ではなく、2027年5月あたりかもしれない」というもの。
まあ、ちょっと先の話ですけどね。苦笑
とはいえ、松原氏もすべてが的中というわけではありません。
たとえば、トランプ大統領の再選について、当時はむしろカマラ・ハリス氏の優勢を示唆していました。
そうした点も踏まえると、今回は安易に同意できないなと思っているのが正直なところです。
月刊ムー2024年12月号「てっちゃん予言」
次は、新たな説でもあります「てっちゃん予言」です。
てっちゃんとは何者かといいますと、実は人間ではなくて「幽霊」なのです。
少し詳しくお話ししましょう。
舞台は東京都世田谷区・三軒茶屋にある雑居ビルの4階。
そこにあるのが「ヨコザワプロダクション」という劇団の稽古場で、ここでは以前から心霊現象が頻発していると話題になっているのです。
この件については、ネットでも情報が出ていますし、月刊ムー編集長の三上丈晴さんや、元TOKANA編集長の角由紀子さんなどが記事や動画で取り上げていますので、興味がある方はぜひそちらもどうぞ。
あ、そういえば、この話は『三茶のポルターガイスト』というタイトルで映画化までされていますよね。
……まあ、完全にビジネスになってますけど。苦笑
そしてこのポルターガイスト現象を引き起こしている張本人(?)こそが、「てっちゃん」と呼ばれる霊的存在。
さらに、劇団代表の横沢さんという方が、霊感が強いこともあり、てっちゃんと直接会話できるそうなのです。
この横沢さんがてっちゃんから聞いた未来の話──それがいわゆる「てっちゃん予言」です。
では、その予言、どれほど信ぴょう性があるのか?
たとえば、「石破茂氏が総理になる」といった話や、311当日には「今日は浦安に行かないほうがいいよ」など、なかなか興味深い発言が過去にあったとか。
もちろん、過去の予言に関しては「後出しじゃんけん」的に見える部分もありますが、関係者の証言が残っていることから、僕はあながち作り話とは思いませんでした。
この話題は、月刊ムー2024年12月号にも詳しく掲載されています。
また、三上編集長が動画でもざっくり解説しているので、詳しく知りたい方はそちらをご参照ください。
ですので、本ブログではざっくりと2025年についての部分だけお話します。
結論から言いますと、てっちゃんは2025年7月5日には何も起きないと言っています。
むしろ今年、例えば6月とかは大雨に注意と言ってますね。
ただし大雨、水害については、もはや毎年のことなので、まあ、それはちょっと予言というか注意報的な感じですよね……。
そしてもう一つ、てっちゃんが語っていた中で重要なのが、
「日本にとって本当の転換点は2028年」
という発言。
その内容はけっこう絶望的で、正直あまり信じたくない未来ではあるのですが……。
さらに、2028年の直前、つまり2027年には朝鮮半島で有事が起こるとも書かれていて、奇しくもこれは松原氏の「2027年5月」説とも不思議に重なってきます。
はてさて、どうなることやら……。
2025年7月5日じゃなくて別の日になった説
次は、2025年7月5日大津波説を真っ向から否定するわけではなくて、ただ日付が異なるんだよ、という説についてご紹介します。
つまり、「大津波や災厄が来る日は確かに存在するが、それは7月5日ではなく別の日なのではないか?」という立場の説です。
最初にお断りしておきますが、こういった「日付ズレ説」はかなりの数があり、すべてを網羅するのは正直不可能です。
そこでここでは、比較的知られているものの中から、僕の独断と偏見で「これは紹介しておきたい」と思った説をいくつかご紹介します。
高野誠鮮氏( + 三木大雲氏)の2025年6月5日説
まず最初にご紹介するのは、高野誠鮮(たかの・じょうせん)氏の説です。
ご存じの方も多いと思いますが、高野氏は元放送作家であり、UFOや宇宙研究に長年携わり、石川県羽咋市にある「コスモアイル羽咋」の立ち上げにも貢献した方。
また、農業にも精通し、あの奇跡のリンゴの木村秋則さんと共著も出されています。
そんな高野氏が語ったのが──
「大津波が起きるのは、7月5日ではなく6月5日である」
……という衝撃の「夢見」体験なのです。
「えっ、早まっちゃった!?」
と、思わず吹いてしまいました……。
その一方で、
「なんだ夢かよ!」
と、思った人もいるかもしれません。
ところがですね、まだ続きがあるのです。
実は、怪談話の語り手としてYouTubeなどで人気の僧侶・三木大雲(みき・だいうん)氏も、まったく同じ日付──6月5日の夢を見たというのです!
この奇妙な一致については、高野氏が出演した動画でも詳しく語られています。
※ 動画の見た目がハーレムっぽいんですが、いったいどんな設定なんでしょうね?
ところで、高野氏が動画の中で言及していましたが、印象的だったのが松原照子氏のこの言葉。
「人が安心しているときに来る」
まさにこれ、予言の本質を突いているなと感じました。
予言というものは、必ずしも「当たる/当たらない」で評価すべきものではなく、「その可能性があるかどうか」で受け止めるべきものです。
可能性があるからこそ、誰かの夢やビジョンとして顕れるのです。
そして、「その日」に何も起きなかったからといって、その可能性が完全に消滅したわけではないのです。
むしろ、運命論(運命はあらかじめ決まっているという考え方)からすれば、それが起こるのは「不意打ち」でなければならないのです。
不意打ちとはまさに、何も起こらないと安心しているとき、忘れているときなのです。
そこが予言において注意が必要な点ではないかと考えています。
過ぎてしまいましたが、4月26日説
あとは、もうすでにその日は過ぎてしまいましたが、4月26日説、5月5日説、なんてのもあったようです。
4月26日説については、沖縄の最強超能力者と称される方が、Youtube番組内で発言された内容のようです。
僕は全く存じ上げなかったのですが、調べますと「コヤッキーチャンネル」でお話しされた内容が発端のようです。
動画内では「4月26日前後」とおっしゃってますね。
……が、実際には何も起きなかったこともあり、ネット上ではやや批判的な声も上がっているようです。
少々炎上気味でお気の毒な気もしますので、本記事ではこれ以上深掘りは控えておきます。苦笑
ただ、「前後」とおっしゃっていたので、5月11日現在ではまだ注意期間のうち……、かもしれません。
僕としては「備えあれば憂いなし」くらいの気持ちで、もう少しだけ様子を見るつもりです。
占星術から5月5日説
あと、占星術の世界からは、5月5日説というものもあったようです。
調べますと、2025年5月5日から10月14日まで、冥王星が水瓶座で逆行する時期に入るとのことで、この「冥王星逆行」の開始日がちょうど5月5日にあたることから、「何かが始まる」日として注目されたようです。
とはいえ、こちらも5月5日当日には特に大きな出来事は起きていません。
ただし、これは「5月5日に災害が起きる」という直接的な予言というより、「7月5日は冥王星逆行中にあたるから、要注意だよ」という補足的な文脈で使われることが多いようです。
これについては、冥王星の持つ占星術的な意味が「破壊と再生」であること。
そして、水瓶座が「風の時代」を象徴することから、7月5日に関連付けられて語られることが多いのかなと思いました。
こちらのWEBサイトで冥王星の逆行について詳しく解説されています。
【2025年5月〜10月】水瓶座で冥王星が逆行|影響と過ごし方
ノストラダムスの大予言「恐怖の大王」は1999年7月じゃなくて2025年7月説
最後に、ご紹介するのは、「起きない説」でも「日付がズレた説」でもない、いわばもうひとつの本命候補──
それが、「ノストラダムスの予言は実は1999年ではなく、2025年のことを指していた」という説です。
この説、じつは「2025年7月界隈」ではそこそこ知られたものでありまして、僕のYouTubeチャンネルにも、昨年(2024年)の夏頃からちらほらコメントをいただいておりました。
たとえばこんな感じです。
DAYTONA INTERNATIONALチャンネルで、ウマヅラさんがノストラダムスの1999年7月は2025年7月のことだという説を述べておられました。その理由も納得がいくもので、震えが来ました。ノストラダムスの復活です。是非イヌマケドンさんのチャンネルで深堀考察して頂ければ嬉しく思います。
予言界隈においてのいわゆる「2025年問題」に関して先日興味深い説を知りました。イヌマケどん(西郷どんならぬ)なら既にご存知かもですが、なんとかのノストラダムスも2025の大災難を予言しているというのです。日本安眠ラボラトリーというユーチューブチャンネルで紹介していました。ノストラダムスの予言として最も有名な「1999年7の月、空から恐怖の大王が降りてくる」がありますが、これは2025年の事をいっており、空から降りてくるものは....もうここまでいえばお分かりの事と思います。年がずれているのは、実は西暦の始まりの年の考え方にはいくつか説があり、ある説の立場をととると2025がノストラダムスのいっている1999年になるとの事です。興味のある方は是非そちらのチャンネルをご覧ください(といっても自分はそのチャンネルの回し者ではありませんので念のため)以上長文にて失礼しました。冒頭の言葉遊び的なお名前の呼び方も失礼しました(と言いつつこれからも呼ばさせてもらうと思います)。
お二方、コメントありがとうございます。
後日このブログでご返信させていただきますね。
さて、この説については三上編集長も下記の動画でレビューされておられます。
ちなみに、ノストラダムスの予言について、最近の若い世代は意外と知らないことも多いようです。
というわけで、ここでざっくりとおさらいしておきましょう。
ノストラダムスは、16世紀フランスの占星術師──であると同時に、医師でもあり、詩人でもあり、料理研究家でもあるという、なかなかの多才ぶりを持った人物です。
彼が残した『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』は、「諸世紀」とも呼ばれています。
この書には大量の四行詩形式の予言が書き連ねられており、予言ファンにはたまらない一冊……、なのですが、読んだ方ならお分かりの通り、「いや、何これ意味わからん」という詩のオンパレードだったりします。苦笑
その中で最も有名なものが、こちらの一節。
1999年7か月、
空から恐怖の大王が来るだろう、
アンゴルモアの大王を蘇らせ、
マルスの前後に首尾よく支配するために。
この詩は、長らく「1999年7月に世界が滅びる」と解釈されてきました。
実際、1999年当時にはノストラダムスブームが巻き起こり、関連する本や番組が大量に出回っていたのを覚えている方も多いと思います。
ところが、実際には1999年7月には何も起こらず、「ノストラダムス終わったな」みたいな空気になってしまったわけなのです。苦笑
ところで、そもそも以前から研究家たちの間では「1999年7月」ではなくて、「1999年 7か月目」と解釈するのが妥当であるとされておりました。
どういうことかというと、西暦0年という基準点があり、その日から数えて「1999年 7か月目」が恐怖の大王がやってくる日である、と解釈するわけです。
結果としては「1999年 7か月目」は「1999年7月」なので、同じなんですけどね。苦笑
でも、新説では、そもそも基準点が異なるのだと主張するわけです。
つまり、起点は西暦0年でなくて、キリストの洗礼を受けた日である西暦26年であると主張するわけです。
そこに、1999年と7か月を足すと、2025年7月が浮き上がってくるという考え方なのであります。
「うーん、なるほどな!」って思いました。笑
実はノストラダムスについては、このことだけじゃないんですよね。
「空から恐怖の大王が来る」というフレーズも、僕が想定していた隕石説に合致します。
さらに従来の解釈によれば、アンゴルモアは、当時のモンゴル、つまり、今の中国。
マルスは火星で、火星は赤いことから、やはり中国か、またはロシア。
この時点で、なにか気が付いたことはありませんか?
そうです、前述の保江氏の「隕石で台湾進攻・バイデン策略説」が登場するのです!
隕石(恐怖の大王)がやってきて、アンゴルモアの大王(中国)を蘇らせ、マルス(中国)の前後に首尾よく(台湾を)支配する。
まさかの形でノストラダムスとリンクしてしまう……という、ちょっとゾッとするような展開すら想像してしまうのです。
※ 「中国の前後に首尾よく支配する」ってなんやねん?という疑問は残りますが。苦笑
ノストラダムスの詩は読む人の数だけ解釈があるとも言われますが、2025年を迎えるにあたって、再び読み直す価値はあるかもしれません。
この件については、また改めて深掘りしてみたいですね。
予言で分断する都市伝説業界
というわけで、ここまでが2025年7月5日「大津波予言」にまつわる、現時点での主要な情報と考察になります。
さまざまな説が飛び交う中で、特に印象に残ったのは──
高野氏の「6月5日説」、そしてノストラダムスの「1999年ではなく2025年だった説」。
あくまで個人的な感想ではありますが、どちらも興味深い視点でした。
とはいえ、少し残念に思うこともあります。
たとえば、「4月26日説」に対する(少々)過剰なバッシング。
確かに、7月5日説にもさまざまな批判がありましたが、同じ都市伝説・スピリチュアル系の界隈から、根拠のない断定的な否定や感情的な批判が飛んでくるのは、見ていてつらくなります。
もちろん、冷静な指摘や建設的な議論であれば意味がありますが、そうではない、いわゆる「叩きありき」の誹謗中傷には、少なからず違和感を覚えます。
「危機を煽っている」という批判もありますが、それを言うなら──
南海トラフ地震について警鐘を鳴らしている気象庁だって、ある意味「日本最大の煽り屋」になってしまうのではないでしょうか。
地震のメカニズムは、いまだに完全に解明されているわけではありません。
仮に「DSが計画的に地震を起こしている」という説を採るなら別ですが(苦笑)、そうでなければ、気象庁の科学的な地震予知が不完全であることは誰もが知るところです。
ご存じの方も多いと思いますが、気象庁は何十年も前から「東海地震は来るぞ」と言い続けてきました。
そして現時点でも、まだ来ていません。
この話題に触れるたびに僕が思うのは、やはり──
「備える」という意識こそが、一番大事なんじゃないか?
ということです。(毎度言ってますけどね)
これから夏に向けて、てっちゃん予言にもあったように、台風やゲリラ豪雨による水害もありえる季節です。
「まさか」と思っていたことが実際に起きたとき、「備えておけばよかった」と思うのは、実際に被災した人たちです。
僕自身も過去に台風被害に遭ったとき、「準備していれば…」と思った経験があります。
だからこそ、そうした備える機会を潰してしまうような、無責任な中傷や不条理な批判は、できるだけ、控えてほしいなと心から願います。
未来がどうなるかは誰にもわかりません。
でも、「考える」「備える」──それは、やろうと思えば誰でもできることです。
都市伝説でも予言でも、それがそのきっかけになるなら、無駄ではないと僕は思っています。