【愛知・蒲郡ラグナシア】ディズニーランドへの怨念は永遠に

そういえば、5年ほど昔の話なのですが。

お盆休みに帰省した際に、愛知県の蒲郡市という田舎町の「ラグナシア」というテーマパークに行ったのを思い出しました。

実家には年に1~2回しか戻らないのでよくわからないのですが、その時、蒲郡は意外に進化しているなと思ったのです。

蒲郡の分際で。笑

 

ローカルテーマパークのくせに入場料が高いな

というわけで、地上の楽園、蒲郡ラグナシアへの潜入レポ。

昔行った「伊勢志摩スペイン村」と同様、ローカルテーマパークの分際で意外にパスポートが高いぞ!

まさかの4000円!?

ていうか、園内全体にスペイン村と経営者が同じではないかと思わせる雰囲気があるんですよねー。

となると、俄然、不安が募る。。。苦笑

さて、入園するといきなり魚のモニュメントがあり、いかにも海をテーマにしていることがわかります。

・・ん!?

いや、魚のモニュメントではなく、よくみるとポニョが上に乗ってるぞ!

なんで、ポニョ?

どうやら、ジブリと提携しているようですな。

 

しかし、全体的にディズニーシーの「モロ」パクリ感があります。

かなり、ディズニーシーを意識しています。

誰が見ても意識してると思いますね、うん。

 

しかし、巨大プールやら、ジブリやら詰め込んで、なんだかコンセプトがよくわからない典型的なローカルテーマパークの様相を呈しております。

園内にプールがあると、水着の連中がウヨウヨしていて、どうも落ち着かない。。。

プールがある時点で、ここは子供向けのテーマパークだなと実感。

ここはホント、大人向けではありません。

 

大人が楽しめるのは、観覧車とジェットコースターのみ?

アトラクションを見ても子供なら楽しいんだろうけど。

大人がこの内容で4000円はキツイ。。。

大人が楽しめるものはないの?

とすると、観覧車とジェットコースターでしょうか。

この2つは、まあ、そこそこ楽しめるかもね。

スペイン村の「闘牛コースター」のように、がさつな動きで頸椎をヤラれることもないです。

例えますと、、、

スペイン村のジェットコースターが軽トラックならば、

ラグナシアはハイエース。

当然のことながら、AUDIには例えられません。

さて、観覧車は、上からの景色が最高で、まあまあ良かったです。

さらに、、乗車前にサービスとして無料のジュースを渡されます。

だからと言って喜んではいられません。

というのも、観覧車内の気温はなんと50度にちかく、ジュースを渡されるのは「暑いから飲んどけや」というテーマパーク運営者の熱中症対策だったのです!

こういうところは、ディズニーランドとは比較になりませんが。。。

 

マジックパウダーて、それ、覚せい剤やん・・・

地獄のような観覧車から降りて、試しに子供向けのアトラクションに乗ってみる。

その名も、「マジックパウダー」。

この猫が持っているのが魔法の粉「マジックパウダー」です。

ていうか、なんですかね、「マジックパウダー = 魔法の粉」って。。。

何故「粉」をアトラクションの名称としたのか、運営者の意図を測りかねます。

もしや、蒲郡の港では謎の粉の密売のメッカなのかと疑念さえ抱きます。

 

と、なんだか怪しい空気の漂うアトラクションの設定に戸惑いつつ。

以下、アトラクションの概要です。

 

魔法の粉「マジックパウダー」が、「ボス(ネズミ)」によって盗まれてしまった!

それを取り戻す「ネコ探偵」旅を、みんなでカートに乗って人形劇形式で楽しもう!

 

ディズニーランドでいうところの、カリブの海賊のような感じですが、それに比較すると4000倍はチープな作りなので注意です。

しかし、スペイン村の「もうネズミなんて怖くないわ」というキャッチコピーで有名なアトラクション「くるみ割り人形」と非常に似てます。

なんだか、やたらと、ネズミを貶めるなあと。。。

どちらも、ディズニーランドへの怨念が生んだアトラクションに違いない、そう思ったのです。

 

ラスボスの前振りに驚愕!

それでは、アトラクション開始。

カートが動き出します。

次々と繰り出される人形劇。

どうやら、魔法の粉は「ボス」が盗んでいったようだ。

って、これがボス? 雑!

ていうか、これ前振りなんだからさ、もっと恐怖感とか怒りの感情を湧き起こす演出がほしいよね。

 

そして主人公の「猫」探偵たちは魔法の粉を持ったボスネズミを追って、あちこちを駆け巡る。

やっぱ、「ヤクの密輸」の設定としか思えない。。。

 

安っぽい歌を歌う猫探偵にゲンナリン

人形劇のあいだはずっと猫探偵たちが歌をうたっているのですが、その歌の歌詞がヤバイ。

「粉はボスが持っているー ♪」

と、ずっと繰り返し歌っているのです。

この可愛い人形たちが「粉は~・・・ボスが~・・・」と歌ってるのですよ。

「粉を盗んでいったボス」って、設定がブラック過ぎて、子供が見てもピンとこないでしょうに。

むしろ子供に悪影響。

とかなんとか考えている間にも

「粉はボスが持っているー ♪」

「粉はボスが持っているー ♪」

と、繰り返し、「極道」な歌詞が流れ続けます。

「森にも海にもボスはいないー♪」

まあネズミだから海にはいないわな。

 

ラスボスがチープすぎる!ガンバの冒険を見習え!

すると、ついに発見したぞ!

これが、粉を奪ったボスだ!

あちゃー! 前振りの絵の通りじゃん!

そして、このキャラクターデザインの雑なクオリティ!

デザイナーの「予算内でテキトーに考えた感」がハンパない!

これはいかんぜよ!

 

で、ボスは猫探偵たちにコテンパンにしばき倒され、魔法の粉の缶の中に逃げ込んだ!

ていうか、もう缶の真ん中に線が入ってるし。。。割れるよね、これ。

あー、やっぱり正体はネズミだね。。。

ネズミ国への怨念だね。

ここで我々は経営者はスペイン村と同じであることに確信を持ったのです。

ここまで執拗なネズミへの嫉妬、これはまさにディズニーランドへの恨み。

スペイン村のアリスは「これでもうネズミなんか怖くないわ」と言い放ちました。

ラグナシアでは「粉はボス(ネズミ)が持っているー ♪」と猫探偵は言い放ちました。

 

ミッキーおまえは覚せい剤所持の現行犯だ!

これでもうディズニーランドなんかこわくないぞ!

 

恐るべき尽きることのないネズミへの怨念。

ディズニーランドへの怨念。

 

幻想の世界とバアサンのギャップを楽しもう!

というわけで、呪いの念で打ちのめされた後、花火がとてもすごいらしいという噂を聞いたので、花火に期待!(できないかな?)

暗くなるまで併設の「おさかな天国?」とかいう海産物直売所で「あさり焼き」でも食べて時間をつぶします。

ていうか、なんで、そんなもんが併設されてるんだろうか。

幻想の世界とバアサンとのギャップが激しすぎる。。。

とはいえ感じの良いバアさん達がペチャクチャしゃべりながら焼いたあさりを食べながら花火を待ちます。

でも、それだけでは2時間もつぶせないので、併設された「アウトレットモール」で買い物を楽しもうと思いまして。

が、、、、これも御殿場や木更津のアウトレットをイメージすると衝撃を受けます。

どう見ても、「しまむら」のようなブティックや、質屋のようなブランドショップが立ち並ぶ。

(残念過ぎて写真なんか取れません。。。)

ディスニーランドをライバルに思うならば、土産物屋は「イクスピアリ」のクオリティが必要なのですけどねえ。

 

花火が始った! この花火は本当にすごかった!

さて、そうこうしていると花火が始まりました。

全く期待していなかったのですが、なんとびっくり仰天!!

これはラグナシアで一番楽しめるイベントかも。

ていうか、ラグナシアに来てこれを見なかったら間違いなく後悔します!

それくらい大迫力で幻想的で素晴らしかったのです。

 

というわけで、園内を見渡せる場所に座って待ちます。

始まった!!

大音響の幻想的なBGMとレーザー光線が、気持ちを高めてくれます。

水の噴射と光。

そこへ花火が打ちあがります。

これはすごい!!

園内全体が赤く染まりました。

次々と打ち上げられる花火。

しばらくすると、中央の神殿のような場所から卵状のものが徐々に膨らんで出現。

なにこれ!?

なんだか深い意味がありそうな卵状のオブジェからレーザー光線と花火が噴き出します。

なんだか、すごいことに。

これってもしかして、エヴァンゲリオンの使徒のパクリか!?笑

と思ったのですが、「パクリでもなんでもいいや!」と思わせるほどの迫力とファンタジー感。

再び夜空は卵とともに真っ赤に染まる。

あー、卵がー、卵がー。

何か生まれるのかー!?

特に何も生まれなかったですが、、、

最後に花火大会のラストによくあるしだれ柳のようにぱっと広が巨大なる花火の連射で終了。

しばらく余韻に浸れるくらいの素晴らしい出来でした。

というわけで、蒲郡ラグナシアは、ネズミ国をパクっておきながら暗にネズミを貶めるという、

半ば怨念とも思わせるくらいの経営者の想念が現実となったテーマパークではあるのですが、

しかし、とにかく、花火はすごかった。。。

花火だけでも見ておくべきですな。

※ これは、2013年の話です。

 

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