最近、紀藤弁護士ってよく出てきますよねー。
昔からちょいちょいテレビに出てたんですが、それでも30秒くらいのVTR出演とかその程度でした。
それが今では長尺で出まくってます。笑
しかも老けた。笑
さらに先日はマルチ商法にも言及されておりました。
ていうか、マルチ商法って、まだ存在したんですね……。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を厳しく追及する紀藤正樹弁護士が1日、ツイッターに新規投稿。れいわ新選組の山本太郎代表が9月30日に開いた記者会見を「残念な会見」とぶった切った。
山本氏は、今月の沖縄・宜野湾市議選で当選したれいわ公認のプリティ宮城ちえ氏がマルチ商法勧誘に関与している疑惑があると報じられたことについて、個人で関与していたことを認めつつ「違法性は知らなかった」「マルチ商法というのはこの国において、違法ではない」「損失を被っている。被害者の一人」などと発言した。
この会見に対して、紀藤氏は「”宮城ちえ市議も被害者”とまで言われるなら”マルチ商法は合法”とマルチ業者の言い分と同じ断定的な主張をするべきではなく、被害者を出さないため現状規制が甘く”合法商法”と誤解されがちのマルチ商法の規制に、党として議論を進めるべきはないか」と主張した。
宮城氏は、マルチ商法で不正に全国から約650億円を集めた投資グループの関係者を教え子に紹介していたと報じられ、れいわ側は調査していた。
要するに、「れいわ新選組」の候補者の宮城氏が650億円の投資詐欺に関わったんじゃね?って疑惑ですね。
そんな人を山本太郎氏は候補者に立てて、しかもこの期に及んで擁護してるって話です。
目次
山本太郎氏は期待してたんですが……
まあ、これは宮城氏が知ってて関わったかどうかの事実関係次第ですね。
つまり、知ってて関わったら有罪ですが、知らなかった場合は被害者ということでセーフなんですよね、判例的に。
でも政治家がマルチ、というか、投資詐欺、つまりねずみ講だって知らなかったなんて、世間知らずにもほどがあるでしょう……。
そんな言い訳は、事実だとしてもモラル的に通用しないと思うんですよね。
しかも、山本太郎氏も「知らなかったからセーフだ」と宮城氏を擁護してますが、同様な理由で、そんな言い訳はアウトです。
山本太郎氏も同じく無知で世間知らずなのか、いや、これは単に仲間と組織をまもるだけの愚行です。
山本太郎氏は嫌いではなかったので残念ですね、政権、政権と権力欲が出てきたのでしょうか……。
そういう発想になったら本末転倒です。
組織など作らずに一匹狼で頑張って頂いたほうが良かったかもしれません。
政権は善行の結果としてついてくるものという考え方で進んで欲しかったなぁ……。
宮城氏、ヤバイね
まあ百歩譲って、宮城氏は何も知らなかったから仕方ないとしましょう。
本当に純粋で良い人かもしれない。
でもネットを調べたら、ふだんからマルチ商法に熱心な人だったというニュース記事も……。
これが事実だったら、終わってますよね~。苦笑
この市議の名はプリティ宮城ちえ氏(63)。ものまねタレントのような名前だが、9月11日に投開票された沖縄県宜野湾市議選にれいわ新選組の公認候補として出馬し、当選したばかりの歴とした市議会議員である。もちろん本名ではない。教員時代、生徒たちから呼ばれていたあだ名を使い回しているそうだ。
ことの発端は、9月21日からTwitter上で始まった匿名の告発であった。「ちえの被害者」と名乗るアカウントが、
〈もの無しマルチを学校の先生から勧誘されました。謝罪も返金もなく現在は市議会議員になってます〉
〈2020年、沖縄でジェンコと言う投資案件の勧誘を彼女から受けました。その時は、まさか先生が生徒に詐欺を持ちかけるとは思わず信じてしまいその話に乗ったのが事の始まりでした〉
などと、宮城氏の実名を挙げて上記トラブルを暴露し始めたのである。
・・・中略
一方で、怪しい水を売りつけようとする人として周辺には知られていたという。
「彼女は学校を退職後、宜野湾市内のレストランにアルバイトのような形で勤務していたのですが、そこを拠点にネットワークビジネスに精を出していた。自身が理事を務める戦争遺産保存活動グループの会合もその店舗で開催。その度に参加者に500ミリリットル24本で1万円以上もする高価な水を買うように勧めていました」(前出・知人)
善意の集まりであるボランティアグループまで、ネットワークビジネスの営業先にしようとしていたというのだ。
「幸い私が関わっていた団体で水を購入した人はいませんでした。ただ、彼女は方々でこうした怪しい話を勧めていたので、女子大生以外にも同様のトラブルがあるのではないかとウワサになっています」(同)
宮城氏と元教え子のトラブルは9月28日に沖縄タイムスの報道で周知されたが、30日に慌てて記者会見を開いて彼女を擁護した山本太郎代表にも批判が集まっている。
うーん、これだけいろんなマルチに手を出してたら、知らなかったレベルじゃなく、もはや確信犯だと思います……。
でも、水の話はどうかな?
1本400円程度の500mlペットボトルの水は確かに高いです。
でも、価値は買う人が決めるわけですから成分詐欺や薬事法違反とかじゃない限り問題はないはずです。
水にこだわる人なら、本当に良い水には金を出します。
が、、、、、ただ、水を売るだけならいいですけど、ボランティア活動(戦争遺産保存活動)の場で販売や勧誘をするってのはどうかと思いますね。
やっぱり、こういうなりふり構わぬ販売・営業・勧誘がマルチ商法の弊害なんですよね。
往々にしてマルチ商法は、人をカネの亡者にさせてしまうのです。
マルチ商法が時に人間をカネの亡者にさせる理由
ネットワークビジネスってのは、マルチ商法のことですが、そもそもマルチ商法ってなんですかって話です。
マルチ商法とは、別名「MLM」とか「ネットワークビジネス」などと呼ばれているビジネスの手法です。
山本太郎氏の言う通り、確かに違法ではありません。
でも、その商売の性質から、法律で厳しくルールが決められているのです。
ちゃんと法律で定めたルール通りやっていて、商売根性むき出しでガツガツ勧誘しなければ、確かに「害」のないビジネス手法だと思います。
でも、そんな良い人ばかりじゃなくて、世の中には人間の欲望を煽るこの商売の特性を利用して悪事に利用する人が後をたたないのです。
そのやり方によっては、リアルに人をカネの亡者にさせてしまう恐ろしい商法なのです。
ちなみに600億云々の投資詐欺も、マルチ商法と同じ手法で会員を増やしていったようです。
が、実は「マルチ商法」の元になった、「ねずみ講」って商法がありまして、これは完全に違法なんですけどね。
まずは、ねずみ講がどういう商法か説明します。
ねずみ講とは
例えば、「オカルト研究会」という個人サークルを僕が作ったとします。
「オカルト好きな人集まれ!」と会費10000円で会員を集めます。
月に10000円、年間12万円は非常に高いですが、でも会員になると超・特大な特典があるのです。
それは、会員を勧誘すると、一人当たり毎月2000円の配当金がもらえるのです。
ということはつまり、5人勧誘すれば元が取れてしまうのです。
しかも6人目の会員からプラスに転じるので、毎月副収入が入ってきます。
さらに、勧誘した5人が各々会員を勧誘すると、孫会員ができますよね。
孫会員が増えても一人当たり毎月配当金がもらえてしまうので、自分が勧誘しなくても収入が日に日に増えていきます。
さらに、ひ孫会員も増えていけば、いつのまにか10万、100万と毎月巨額な配当金が入ってくるという仕組み。
なにもせず寝てても巨額なお金が入ってきて、しかも勝手に増えていく仕組みなのです。
夢のような話ですよね、そりゃカネの亡者になりますよ。笑
ねずみ講は理論的に破綻する仕組みだから違法
が、実際にはそんなにうまくいきません。
これで儲かるのはサークルを作った主催者の僕と、ピラミッドの上の方にいる一部の会員だけです。
なぜなら、ピラミッドの下層末端の「曾曾曾曾曾‥‥孫会員」は、もはやレッドオーシャン。
開拓されつくされて、どこを探しても新規会員になってくれる人はいません。
結局、下層の人たちは搾取されるだけの破綻したビジネス手法なので違法とされています。
しかし困ったことに、なぜか巷には薄々「違法である」と知って新たなねずみ講が現れるたびに飛びつく人たちが少なからずいるのです。
ここ重要。
なぜなら、違法だろうと何だろうと早くから目を付けて、早々にピラミッドの上の位置を獲得した人は、実際儲かるからです。
万が一主催者が捕まったら、「知らなかった、私も被害者だ」と言えば難を逃れる……。
そのため、様々な「ねずみ講」や違法なマルチ商法が現れては、捕まる前に消えてを繰り返すので、隠れた被害者はたくさんいると推測されます。
でもさすがに現代もまだこんな違法ビジネスが存在するとは思ってもみませんでしたね。
このネットの時代、良い情報も悪い情報も白日の下に晒されるわけですから。
こういうことをして儲けようとする人、違法と知って勧誘する人など、とうに絶滅したかと思ってました……。
マルチ商法とは
その一方で、マルチ商法(別名MLM、ネットワークビジネス)というのは、ねずみ講のように会費という形ではなく、モノを販売するという方法をとるビジネスです。
モノがあるかないかが、ねずみ講との唯一の差です。
モノがあれば合法。
例えば次のような流れになります。
「オカルト研究会」の月刊誌「ムームー」を1200円で会員に売ります。
会員は義務として10冊のムームーを10000円で仕入れなければなりませんが、一冊1200円を1000円で仕入れられるメリットがあります。
その10冊を自ら勧誘した10人の会員に売れば12000円の売上ですから利益は2000円。
かつ、1冊当たり300円の報奨金が本部からもらえますからプラス2700円の利益。
つまり、自分の下に10人会員がいれば、毎月4700円の利益が自動的にあがるのです。
さらに10人の会員が、月刊誌ムームーを自ら勧誘した(孫)会員に売ると、やはり300円の配当金がもらえます。
子会員、孫会員は勝手に営業してくれるので徐々にピラミッドは大きくなり、配当金も増えます。
つまり、やっぱり何もしなくても、寝てても、ピラミッドの上の方にいる会員は徐々に毎月の収入が増えていくのです。
このように、ねずみ講と仕組みはまったく一緒なのですが、ビジネスの外形的には、「価値のあるものをお金を払って購入した」に過ぎないので合法なのです。
傍から見れば1200円で本を売っただけですから、なんら咎められる筋合いはありません。
ただし、その「本」が一冊10000円とか意味なく不当に高価で、かつ、会員は100冊仕入れなければいけない、なんていう無茶なノルマがあったら違法です。
それでも金の亡者になってしまうと、毎月100冊を売るために必死で会員を勧誘することになります。
必死ゆえに「良いビジネスがある」などと騙して呼び出して、マルチ商法の勧誘をするというパターンが常套手段です。
もちろん、マルチ商法を隠して勧誘するのも違法です。
このように、マルチ商法は合法といえども、ルールが厳しいがゆえに、違法なやり方が横行しているのが現実です。
また、たとえ合法の範囲でやっていても、モラルのないTPOをわきまえない勧誘で迷惑をかけまくる人がいるのもまた現実です。
マルチ商法は、人を金に目がくらませてしまうというデメリットがあるのです。
スピ業界でも詐欺やインチキマルチ商法に注意!
まとめますと、ねずみ講は違法。
マルチ商法は合法だけど、以下の通り法律で厳格にルールが決められています。
〇 不当に高価なモノ、価値のないモノ、売れないようなモノを扱ってはいけない
〇 勧誘時に「マルチ商法(ネットワークビジネス、MLM)です」と相手に伝えなければいけない。※ 売るだけなら不要
〇 勧誘を断られた人を再度勧誘してはいけない
〇 クーリングオフの説明が必須
でも現実的には上記を守らず違法にやってる人や、やたら人脈を広げて迷惑な勧誘を繰り返して周りを困らせる人が多いのも事実です。
さらに言うと、スピ業界にも詐欺やってる人はいます。
話題の統一教会などもそうですが、やたらと高価なお布施や、または壺とか印鑑を除霊や開運などを理由に売りつけたりするのは大昔からの常套手段です。
そもそも家計が破綻するほど高価なものを買うと悪霊が退散するとか、普通に考えればおかしな話です。
あと、スピ業界には反社もいますし、怖い思いをすることもあったりします。
いずれにせよ追い込まれると人間、そういう悪徳商法に引っ掛かってしまうのです。
マルチ商法だまし討ちに出会った経験
最後に思い出話を一つ。
もう15年以上昔の話ですが、実際に違法勧誘をしていた自称霊能者に会ったことがあります。苦笑
ブログで少しコメントのやり取りをしていた程度の人でしたが、ある日突然「一緒にビジネスがしたい」と都内の超・高級ホテルの会議室に呼び出されたんですね。
これ違法マルチの常套手段なので、この時点で僕は「ハメられた感80%」でした。苦笑
でも、万が一っておこともありますよね。
そう思って、行ってみたら、その自称霊能者と金持ちそうな謎のイラン人社長が出てきて、ビジネスで大成功した話を聞かされて、なにかと思ったら最終的にはマルチの勧誘……。
笑顔で適当に話を合わせて帰宅しましたが、あやうく僕はエンジニアからペルシャ絨毯をマルチで売る人に転身させられるところでした。(するか!笑)
もちろん、ルールにのっとって、誰の迷惑にもならず、お互いWinWinでマルチ商法をやってる人もいるので、そういうケースは全く問題ないです。
ただし、そうは言っても世の中的にあまり印象が良くないビジネスであることは知っておいて損はないです。
印象だけで評価されてしまうという理不尽な状況があるということは事実なのです。
もちろん僕は、ちゃんとやってる人たちを悪く言うつもりは全くありませんし、スピ業界がそれで発展してくれるなら良いことだと思っています。