随分と昔の話ですが、本屋に行ったら「スピリチュアル・精神世界」のコーナーに
「エナジーバンパイアから身を守る方法」という本がありました。
人にはエネルギーを吸い取るタイプの人がいて、
そういう人と一緒にいるとエネルギーを吸い取られて不幸になるという理論です。
うーん、何かおかしいと思いません?
今日は、エナジーバンパイアの話をしますが、前提として、気功であるとか、オーラであるとか、
そういう存在するかどうかわからないエネルギーの話が出てきますが、ご容赦ください。苦笑
現実として、それを感じることができる人からすると、それは「ある」のであります。
でも、感じたことが無い人からすると、それは「無い」ものであり、
さらには「人を惑わすものだ」「けしからん!」という人もいるでしょうから、
なので、今日の話は、ぼくの創作(妄想)として読んで頂ければ幸いです。笑
目次
それって究極の「人のせい」
さてさて、この本を読んで、正直なところ「発想が小学生レベルだなあ」と思ってしまいました。
だって、これ、気分が悪くなったり自分の運が悪いのは「人のせい」だって言ってるようなものですよね。
世の中に自分に合わない人っているじゃないですか。
性格が合わない人だったり、面倒くさいなあと感じる人だったり。
そういう自分と気が合わない人はみなエナジーバンパイア認定するの?って話でして。
自分の主観で相手をエナジーバンパイア認定するなら、別に「なんだってありじゃん?」って思うのです。
もう少し科学的で、客観的に説明されていれば納得もできますが、
スピリチュアルの本ですから、そこまでは期待しません。
でも、これでは誤解を招き、この本のせいで、多くの人を不幸にするよなあって思いました。
まあ確かに、100歩譲って、そういう人がいないわけではありません。
とくに威張っている人とかの近くは神経使いますよね。
でも、それスピリチュアルと関係ないですよね。。。苦笑
人生は自己責任の原則
物事は常に2面性を持っています。
人にも、エネルギーを吸収するタイプの人と放出するタイプの人がいます。
プラスとマイナスです。
ぼくなんかは放出するタイプです。
(最近ちょっと吸収力が大きくなってるからつらい…)
でも、仮にそれが事実とするならば、エネルギーは高いところから低い方へ流れるのが自然だということ。
低い方から高い方へ流すのは大変なんですよ。
エナジーバンパイアはお互いのエネルギーの状態の上下関係も気にせず、
エネルギーの操作を、さも上手にできるのか?って話です。
しかも、相手が意図せず、また吸い取られる方も意図してないのに、そんな簡単に「水」のように人から人へエネルギーが勝手に移ると思います?笑
さらに、相手がぐったりしちゃうほどのエネルギーを吸い取られるんですよ。
エナジーバンパイアは仙人か?という話です。
それを考えると、エナジーバンパイア理論というのはエネルギー云々とかじゃなくて、
単に「自分の不運や失敗を他人になすりつけてるだけだよね?」って益々そう思えちゃうのです。
基本的には、人生は自己責任です。
自分に起こることは、自分が作った原因が自分に返ってきているだけという因果応報がスピの世界でよく言われていることです。
そのスピ系の本であるにもかかわらず、エナジーバンパイア理論だけは因果応報の原則を無視していて、どうも腑に落ちないんですよね。。。
因果応報、人のせいにしていたら成長は無い!
なので、毎回「あいつはエナジーバンパイアだから近寄らないでおこう」、
という考えでは、そこからの人としての進歩がなくなると思うのです。
そもそも、人生に起こるすべての出来事は物理現象と同じ法則が当てはまります。
それは、作用反作用の法則とも言いますが、押せば押し返されるという法則です。
自分が押さなければ相手から押されないのです。
それはつまり、自分が原因を作らなければ、結果はないということです。
偶然起こったように見えることも、過去の原因によりおこるので、偶然は必然とも言えます。
なので、エネルギーを吸い取られたから不運になった、疲れる、病気になったという人は、因果の「因」の部分を完全に忘れているのです。
もっと言えば、「因」の部分は自分にあるのに、他人のせいにしているのです。
これって、自己実現や人間性の向上、楽しい人生をおくるという観点からすると、
非常に逆行的で残念な考え方だということがわかりますよね。
いや、むしろ危険だと思います。
昔の一部のスピリチュアル系の人の「UFOや宇宙人が僕たちを助けてくれる思想」のような終末思想=他力本願的な考え方に似てます。
自分で未来を作り出していくという発想が無い人たちです。
そして、この「他人のせい」の最たるものが陰謀論です。
誰だかわからないけど、根拠も微妙だけど、とりあえず闇の勢力を諸悪の根源として、敵視し、恨み、呪う。
世の中が悪いのは全て闇の勢力の責任だ!という陰謀論って責任転嫁の最たるものだと感じませんか?
例え陰謀論が事実だとしても、です。
自分さえしっかりしていれば、陰謀にハマることはありません。
楽しく生きることができるのですから。
エネルギーを感じられない人が「エナジーバンパイア」って言うな!笑
そもそも、この本を書いてる著者は「エネルギー」を感じることができるのか?という疑問もわいてきます。
少なくとも読者のほとんどはエネルギーなど感じることができない人です。
ぼくだって、そんなもん、たまにしか感じないです。
そういうレベルの人が「あいつにエネルギーを取られたから不運がやって来た」なんていうのは、相手に濡れ衣を着せるのもいいところです。
言われた方もたまったものじゃありませんよね。笑
だって、本当かどうかなんて、わかったもんじゃないからです。
まあ確かに、一緒にいると疲れる人はいます。
でも、よく観察して分析してみれば、何が疲れる原因なのか?程度は(ぼんやりとでも)わかるはずです。
単にその人の事を自分がライバル視しているとか、その人の話し方や顔や服装が気に入らないとか、臭いとか(笑)、何かしら原因があるのです。
仲良くしているように見えて、実は相手が自分のこと大嫌いとか、そういうケースもありますよ。笑
まずは、本当の原因を探してみることですね。
本当の原因が何もないなんてことは、まずないです。
原因を感じることができる感受性というか、そういうものを先に養うべきです。
しかし腕利きの気功師ならありえるなあ
でも思ったんですが。。。
相手が腕利きの気功師だったりしたら、知らずのうちに誰かの気を吸い取っているなんてこともあるかもしれません。苦笑
実際、気功の熟練者は、相手の気を吸い取ることができます。
まあ、こういう人を、エナジーバンパイアというなら、ぼくも納得です。苦笑
とはいえ、心の中でガードすれば、吸い取られるのを防ぐことはできますけどね。
例えば、また別の機会に書きますが、モンロー研究所のヘミシンクとかやってる人は、
リボールなどをイメージで作り出すなどして、ガードの方法は上手ではないかと思います。
ではガードしないとガンガン吸い取られるかというと、まあ確かにそうですが、
原理原則として、エネルギーは出せば出した分だけ入ってきますから、その意味で気にしすぎる事はありません。
時間が立てば復活すると思います。
それに、吸い取る方も、ある意味で自分のエネルギーを出さなければ吸い取れないこともあるでしょうし。
そもそも自分のキャパを超えて吸い取れません。
ていうか、そもそも相手の気を吸い取ったところで吉と出るか凶と出るかわかりません。笑
なので、普通は、そんなことしないはずです。
もしもリアルエナジーバンパイアに出会ったら?
でも、もしも、そういう人に出会ったらどうするか?笑
って、そういう人はコッソリ吸い取るでしょうから、気が付きようがありませんけどね。
なので例えば、人ごみの中に入って疲れたなぁとか、この人といると疲れるなあと思ったら、自分の心を閉じてください。
簡単なイメージでよくて、バリヤを自分の周りに張っているとビジュアル的にイメージするだけで良いと思います。
そして、あまりその空間や、その人と関わらないようにしてください。
これで随分防げると思います。
あと、これは余談ですが、誰かに好意をもつと、気がその人に流入します。
逆に好意を持たれれば、自分へエネルギーが流入します。
なので、なんだか気が高まったなとか、良い気分になったなとか、暖かいなとか感じる人がいたら、自分に好意を持っているのかもしれません。笑
ようするに、気やエネルギーなんてものは、常にあちこちで出たり入ったり、その辺の誰それと常に交換されているものです。
その程度のものと思った方が適切です。
つまり、気やエネルギーは存在しますが、日常レベルでは、それを取った取られたはあまり大きな意味を持たないということです。
相手が腕利きの気功師でない限りはね。笑
それでも、誰かにエネルギーを取られた!と思ったら、地球や太陽から気を吸い取ればいいのです。笑
そう思うだけで、エネルギーは入ってきます。
心の世界は「なんでもあり」ですよ気楽に考えましょう!
あと、もう一つ注意。
重要な原理を話します。
スピリチュアルの世界、精神世界は「なんでもあり」です。笑
イメージの世界です。
「なんでもあり」の原則によれば、「エナジーバンパイア」というものが存在すると思っている人には本当に存在してしまいます。
イメージの力ってすごいですよ。
リアルに物理的感覚を作り出します。
そういう人は自分が「エナジーバンパイア」とレッテルを張った人の近くに行っただけで、エネルギーが減ってしまう状態になるでしょう。
エネルギーに満ちていても、エネルギーがない状態を感覚として体験するのです。
例えば、病気でもないのに病気の症状が出ます。
それを考えると、なんとまあ、損な考え方でしょうか、って思いませんか?