科学的裏付けのない霊能力は地上波で放送できないのです!

夏は怪談番組が増える傾向にありまして、いちおう、僕もひととおり見ます。

ただ、日本の怪談番組、いや、短編ホラーって、ストーリーが物足りなくないですか?

短編だから仕方ないのかもしれませんけど。

 

いきなり怖い顔が出るとか、大きな音が鳴るとか、そういうビックリさせる映像手法で怖がらせることがメインになってるというか。

例えば洒落怖とか。笑

あと先日の「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2022」もそうです。

とかなんとかいって全部見ましたけどね。笑

 

でも、こんな子供だましな番組でも、権威ある大人が見ると、イライラしちゃってあちこちで文句をぶちまけたくなっちゃうみたいです。

それを言うなら、任侠・ヤンキー実写映画のバットで頭を殴っても死なないシーンとかも殺人を助長すると思うけどなあ。苦笑

 

紀藤正樹弁護士が先日、ツイートした「この種の番組を放送するのは辞めてほしい。いまだに続けているのがわからない。霊感商法に利用されるだけです。テレビは事実に基づき報道すべき」という内容がオカルト界に衝撃を与えた。

さらに後日、「本当に困りもの。フィクション/非科学的な話とするなら徹底すべきで宗教法人の教祖を“心霊研究家”“宗教家”として演出する手法自体ミスリーディングで放送倫理にも触れる可能性があります」とツイートした。

これは8月20日に放送された「ほんとにあった怖い話 夏の特別編2022」(フジテレビ系)に宗教家で霊能力者の下ヨシ子(しもよしこ)氏が出演し、「心霊検証」として体験ドラマに出てきた幽霊の解説などを行ったことについての指摘だ。

オカルト評論家の山口敏太郎氏は・・・中略・・・危惧もあるという。紀藤弁護士の発言を曲解してしまう人が現れることだ。

「勘違いしてほしくないのは、一部のテレビマンたちが、紀藤弁護士の発言を拡大解釈して『オカルト番組はすべてダメ』というふうに理解してしまうことです。オウム事件の時に『オカルト=カルト』という間違った認識が広がってしまい、心霊どころかUFOやUMAまで放送が中止されたことがあります
確かにオウム事件後、オカルト番組はまったく放送されなくなった。

山口氏は「僕はオカルトを一度、全面崩壊させ、解釈し直しました。妖怪は民俗学で、UMAは生物学で、UFOは心理学で、心霊写真は勘違いやミスで解釈することにより、新しい側面を切り開きました。“楽しいオカルト”“家族が安心して見られるオカルト”を心がけ、『オカルト=エンターテインメント』として再構築しました。紀藤弁護士の発言が曲解されると、僕の苦労が一瞬にして崩れてしまう可能性があります。その辺を勘違いしてほしくないです」と訴えた。

紀藤正樹弁護士の〝霊感商法ツイート〟に同意も…オカルト専門家が感じた一抹の不安

 

下ヨシコ氏といえば、昔からこの手の番組にはよく出ていて、霊視や除霊などをしてましたよね。

冝保さんの次の人みたいな印象。

昔はテレビに出ると「下氏」じゃなくて「下師」とテロップが出てましたよね。笑

敬称を変えて宗教家であることを隠したのでしょうけども。

別に「師」でいいだろって思いますけども。

謎のコンプライアンス。苦笑

 

除霊がダメとしますと、神社でお祓いするってのもNGなんですかね?

神社は神道で、紛れもない宗教ですし、僕の大好きな出雲大社は出雲大社教という宗教ですよ。

出雲大社教と小さなワケワカラン宗教とは違うんだという声が聞こえてきそうですが同じです。

信者が増えたら形勢逆転、ただの数の論理です。

有名な宗教もマイナーな宗教も同じなのです。

しかも、お祓いに関しては、やってることは同じです。笑

 

前々から書いてますけど、統一教会問題で責められるべきは詐欺などの犯罪行為であり、山上容疑者の場合なら親の育児放棄であるわけです。

政治家との関係を責めるならソーカはドーナノカ?笑

 

あいかわらずの感情論で一事が万事、子供番組にまでムッキーとなってる大人たちを、いつまでテレビに出して大騒ぎするんですか?

と逆に言いたくなります。

 

なぜそこまで言うかと言いますと、いや、ほんと、昔のオカルト番組は楽しかったんですよ。

次の日は100%学校でメインの話題になるんですから。笑

クラスのみんなが心霊番組の話で盛り上がるんですよ。

高校生くらいまでそうでしたよ。笑

 

当時一番怖かったのは「あなたの知らない世界」でしょうか。

逆に面白かったのは織田無道氏。

マツコデラックスを坊主にしたような感じな人なのですが。

いや、まじでとんねるずと織田無道サイコーでしたよ。

あの織田無道が持ってた幽霊が見えるという水晶ほしかったもん。

「ほら、霊感商法だ」って言われそう。笑

 

でもね、こういうの、確かにエンタメですけど、ただのエンタメではないんですよ。

僕も山口敏太郎氏の言うように、オカルトは確かにエンタメだと思っていますが、それは時に自らの人生を大きく左右する指針になりうるものであるとも思っています。

 

こういう番組を見ると、死後の世界はあるのか? 霊は本当にいるのか? という疑問がわきますよね。

呪いはあるのか? 悪いことをすると罰(バチ)があたるのか? とか、そういうことを考える契機になります。

考えること、疑問に持つことが大事です。

その機会を弁護士先生が子供から奪わなくてもいいんじゃないかなと思います。

 

そのようなことを考えることで、オカルトはTVでの一時の楽しみだけでなく、「精神世界」=「心」の問題を多分に含む、時に人生哲学を作り出すもになるのです。

ということは、つまり「宗教の持つ役割」と何ら変わらない側面もあるのです。

 

一つの例として、死後の世界の考え方がそうです。

死後の世界とカルマの存在を肯定するならば、現世で悪事など働けないよね、という考え方につながります。

まさに宗教です。

宗教は時に非科学的です。

それは一種の社会的モラルにもなりえますが、モラルは時代とともに変わる不安定なもの。

それでもウン千年と受け継がれてきたのがキリスト教、仏教、イスラム教、日本の神道などの宗教であります。

 

日本人は宗教に対して関心が薄いですが、それが逆に宗教を色んな方向から見ることができる能力の素地となっています。

科学的に見る人もいれば、オカルト的に見る人もいれば、ビジネスとして見る人もいれば、娯楽、御朱印収集、パワスポの旅などとして見る人もいるでしょう。

外国のように宗教が厳格過ぎると、宗教を使って遊ぶな!厳粛な場だぞ!ばちあたりが!殺すぞ!となるところも、日本ではそんなこと言われません。

 

UFOのような現象ひとつとっても、外国では宗教的現象としてとらえられてしまうこともあるでしょうけど、日本ではニュートラルな視点で現象をとらえることができます。

結果として、ちょうど良い具合に宗教の持つエッセンスだけを上手に受け取ることができている部分もあるのかなぁと思うわけです。

その一つがテレビのオカルト番組なのかなあと思うんですけどね。

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