千葉ってすごいんですよ。
ぼくは、縁があって、大学時代からずっと千葉なんですが、
歴史的にも千葉って凄いなと思うことが多々あるのです。
今回は、2011年という昔の話ですが、
加曽利貝塚に縄文体験を見に行った時の記事を、
加筆修正してアップしたいと思います。
加曽利貝塚はけっこうすごい
加曾利貝塚は日本の貝塚の中で最も大きい貝塚です。
それにしても、すごいですね。
最も大きな貝塚が千葉県にあるって、
やっぱり千葉って古代から歴史的な要所だったのかもしれないなあと思うのです。
侵略者の歴史から見て軽んじられている地域ほど、
実はそこには日本の源流があったと、そう思うのです。
貝塚だけでなく、竪穴式住居の跡や土器などが保存してあります。
こちらは、竪穴式住居の跡。
倉庫に入っているものを除くと7%しか展示してないらしいので、まだまだたくさんあるのです。
貝塚の断層面はこのように保存されています。
いちおう撮影OKです。
断層面を見たのは北海道に一人旅に行った時の(どこだったか忘れたけど)博物館と、
あと(被災地)松島の縄文博物館以来。
もしかして、牛乳ビンとか混ざってないかチェックしたが、
やはり混ざっていなかった。笑
貝の加工工場だった説
ここの館長の説らしいのですが、どうやら加曾利貝塚は貝の加工工場だったのではないかとのこと。
例えば黒曜石でできた石器などが見つかっているのですが、黒曜石は長野の諏訪のものらしいのです。
つまり、特産物の貝と交換で黒曜石を仕入れたのではないかということですな。
ていうか、時代はまだ先ですが、諏訪ってタケミナカタの諏訪です。
これはもしや、出雲ルート?
千葉って出雲系の神社が多いんですよ。
縄文の時代から千葉と諏訪の出雲ルートってのがあったのだろうなと思いますね。
気になる土器をいくつか紹介
加曾利貝塚の博物館は撮影OKということで、
気になった土器をいくつかご紹介。
まずは、典型的な縄文式土器。
よく言われる事ですが弥生式土器と比較にならない程、凝っています。
ちなみに博物館では、希望があれば解説員のオッサンを付けてくれます。
そして、そのオッサンが典型的な縄文マニアなので、
縄文好きにはたまらない解説が楽しめるはず!!笑
土偶なんかも、こんなイカニモな形で出土するんだねー。
土偶の意味も諸説あるけど、一番のポイントはこのデザインでしょうな。
人間を見て、この形、デザインが思いつくところがすごい。
これなんか、入れ物の蓋(ふた)らしいんだけど、
わざわざ模様のある方が内側になるように作ってんの。
これって、すごい発想ですよ。
保存食に対する、なんらかのオマジナイなのかもしれない。
または、「本当にフタかー?」って話だね。苦笑
これなんか、何に使うかさっぱりわからん。
思うに、こういった模様は完全な独創っていうんじゃなくて、
何らかのサンプルがあった気がする。
それを真似て作ったような気がする。
縄文土器が南米で見つかったなんて話もあるくらいだから、
なにかもっと大きな文明の発祥地があって、
それを真似たのではないかと。
これも、何に使うかわからん。
ハクション大魔王の壺にも見える。
縄文体験
さて、博物館で縄文ジイさん(ボランティア)の楽しい解説が終わると、復元住居に案内されます。
途中、貝塚の跡も歩くのですが、下を見ると貝のかけらが、ボロボロとそこら中に落ちています。
しかし、これを持って帰ると厳罰に処せられるそうなので決してポケットに入れないように。。。
と、縄文体験の赤いのぼりが。。。
復元住居が見えてきた。
中に入るとワイシャツの職員らしき人がいて解説をしてくれます。
と思ったら、とくに解説もなく『「縄文ソファー」の座り心地はどうですか?』と聞いてくるので思わず
「ソファーぁ?」
と、聞き返してしまいました。笑
気まずい雰囲気が流れたので、そそくさと外に出ることに。。。
火起こし体験
よくTVで見るのですが、まさか自分が火起こしを体験できるとは思ってもみませんでした。
縄文ジイサンの指導のもと、気合いを入れて木の棒をバイオリニストのように回してみる。
あ、ものすごく簡単に火が付いてしまった。
やはり、ぼくは縄文人なのかもしれない。
このあと、「縄文式火起こし名人」の認定証を発行してもらいました。笑
フリーメーソンの会員証くらいの価値があるらしいです。
このあと、縄文ジイサンに半ば無理やり縄文服を着せられ、写真も撮られました。
なぜか2枚も写真を取られて「これで年賀状は決まった」などと縄文ジイサンに軽口を叩かれる始末。
横で見てたもう一人の縄文オヤジには、ぼくを見て「いかにもだねぇ」などと俄かに信じがたいセリフ。。。
その他、ドングリの実で笛を作ったり、首飾りを作ったりと楽しい時間を過ごしました。
というわけで、加曾利貝塚は、大人でも楽しめる社会見学スポットでした。
あれから6年経ったけど、まだ縄文体験とかやってるのかなー。